ブログ 「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

京都の仏像 雨宝院(西陣聖天) 「木造千手観音立像」 京都市上京区智恵光院通上立売通上ル

2008年01月07日 | 京都案内

雨宝院(西陣聖天)
西陣にある、弘法大師創建の寺院。本堂に歓喜天を祀ることから、「西陣の聖天さん」として親しまれている。商売繁盛の神様としても信仰され、商売人の参拝者が多い。観音堂に安置されている漆箔の木造千手観音立像は、国の重要文化財。境内には御衣黄(ぎょいこう)という黄緑色の花をつける珍しい八重桜がある。
木造千手観音立像
観音堂に安置される千手観音立像(重文 211・5cm)は、この寺の歴史を伝える像である。本像は、頭体部の根幹部をー木から彫出し、内割りを施こ している。
 通常、千手観音像の手は十四の大手と二十八の小手の合計四十二 臂で表されることが多いが、現在は大手十臂のみを残す。頭頂の化仏や、足先等は後補で、十臂のうち当初のものは合掌印の二臂を含め三臂のみという。藤原時 代の雰囲気を感じさせる優しい顔立ちの優美な像である。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿