女神の化身
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/6d/afebea4af1b0f717d3a32d0e0a62587e.jpg)
出雲市斐川町学頭の大黒山(頂上が尖っている山)。この山の頂上の神社には大国主命が祀られている。また、麓には日本三大美人の湯の一つ、湯の川温泉がある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/c3/f629d9fb1285b26d5984c5b89539e82a.jpg)
『古事記』に登場する八上姫の石像。国道9号線から湯の川温泉へ入る道の入り口に建てられている。湯あみをしている石像は全国的にも珍しいと思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/7a/e8337621ca2b4b5f9e11a279ae97402f.jpg)
八上姫と湯の川温泉の繋がりについて解説してある掲示板。
『Wikipedia』では須勢理毘売命(すせりびめのみこと)と八上姫について次のように解説している。
「須勢理毘売命は父の須佐乃男命とともに根の国に住んでいたが、葦原中国から八十神たちの追跡を逃れるために根の国を訪れた大穴牟遅命(おおなむちのみこと=大国主)と出会い、一目見てすぐに結婚した。須勢理毘売命が家に帰って大穴牟遅命を父に紹介したところ、父は大穴牟遅命を蛇のいる部屋や蜂とムカデのいる部屋に寝させた。須勢理毘売命は呪具である「比礼」を大穴牟遅命に与えてこれを救った。また、須佐乃男命が頭の虱を取るよう命じ、実際にはムカデがいたのだが、須勢理毘売命は椋の木の実と赤土を大穴牟遅命に与え、ムカデを噛み潰しているように見せかけるよう仕向けた。須佐乃男命は安心して眠ってしまい、その間に大穴牟遅命が須佐乃男命の髪を部屋の柱に縛りつけ、生大刀と生弓矢と天詔琴を持って須勢理毘売命を背負って逃げ出した。須佐乃男命は追いつけず、大穴牟遅命に大国主神の名を与え、須勢理毘売命を本妻とするよう告げた。」
・・・「大国主は先に八上比売と結婚し子を得ていたが、八上比売は本妻の須勢理毘売命を畏れて子を置いて実家に帰ってしまった。」
・・・「また、八千矛神(やちほこのかみ=大国主)が高志国の沼河比売(ぬなかわひめ)のもとに妻問いに行ったことに対し須勢理毘売命は激しく嫉妬した。困惑した八千矛神は大和国に逃れようとするが、それを留める歌を贈り、二神は仲睦まじく出雲大社に鎮座することとなった。」
私は劇団湖笛の脚本家長山真一郎さんから電話を貰い、また新しい事実を知らされました。今度の劇は出雲神話とからめる内容になるということは想像していましたが、女神の化身が登場するというのです。
郁子さんが演じる村娘の里ですが、実は八上姫の化身という設定にしました。喜多川さんの指導はいつも厳しいですよ。
へえー、そうですか、何だか込み入ってきましたね。
そうなんです。彼は普通とか常識ということが大嫌いでして、いままでも舞台稽古になってもストーリーを何度も変えさせられました。
そうなると、黄泉の国から現世(うつしよ)に蘇ってくる訳ですね、里は・・・。
そうなんです。
そうすると、悲恋というのは・・・。
工事現場の若役人が物売りに来た里を見染める訳ですが、現世の生身の人間と神は・・・そうですね、結ばれたとしてもいずれは離れなければならないという・・・。
いや、まいったですね。こりゃ、懲りすぎじゃないかなー。
そうなんです。どうしてリアリテイーを出すか、苦労しました。・・・まっ、そこが腕の見せ所でして・・・。
やはりローカルだけではいけないんですね。古事記という背景が欲しかったんですね。
西日本での公演に耐えるためにはやはり・・・。
思い切った手法が必要ということですね。
そうなんです。・・・私は長山さんの努力に頭が下がる思いがしました。
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出雲市斐川町学頭の大黒山(頂上が尖っている山)。この山の頂上の神社には大国主命が祀られている。また、麓には日本三大美人の湯の一つ、湯の川温泉がある。
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『古事記』に登場する八上姫の石像。国道9号線から湯の川温泉へ入る道の入り口に建てられている。湯あみをしている石像は全国的にも珍しいと思う。
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八上姫と湯の川温泉の繋がりについて解説してある掲示板。
『Wikipedia』では須勢理毘売命(すせりびめのみこと)と八上姫について次のように解説している。
「須勢理毘売命は父の須佐乃男命とともに根の国に住んでいたが、葦原中国から八十神たちの追跡を逃れるために根の国を訪れた大穴牟遅命(おおなむちのみこと=大国主)と出会い、一目見てすぐに結婚した。須勢理毘売命が家に帰って大穴牟遅命を父に紹介したところ、父は大穴牟遅命を蛇のいる部屋や蜂とムカデのいる部屋に寝させた。須勢理毘売命は呪具である「比礼」を大穴牟遅命に与えてこれを救った。また、須佐乃男命が頭の虱を取るよう命じ、実際にはムカデがいたのだが、須勢理毘売命は椋の木の実と赤土を大穴牟遅命に与え、ムカデを噛み潰しているように見せかけるよう仕向けた。須佐乃男命は安心して眠ってしまい、その間に大穴牟遅命が須佐乃男命の髪を部屋の柱に縛りつけ、生大刀と生弓矢と天詔琴を持って須勢理毘売命を背負って逃げ出した。須佐乃男命は追いつけず、大穴牟遅命に大国主神の名を与え、須勢理毘売命を本妻とするよう告げた。」
・・・「大国主は先に八上比売と結婚し子を得ていたが、八上比売は本妻の須勢理毘売命を畏れて子を置いて実家に帰ってしまった。」
・・・「また、八千矛神(やちほこのかみ=大国主)が高志国の沼河比売(ぬなかわひめ)のもとに妻問いに行ったことに対し須勢理毘売命は激しく嫉妬した。困惑した八千矛神は大和国に逃れようとするが、それを留める歌を贈り、二神は仲睦まじく出雲大社に鎮座することとなった。」
私は劇団湖笛の脚本家長山真一郎さんから電話を貰い、また新しい事実を知らされました。今度の劇は出雲神話とからめる内容になるということは想像していましたが、女神の化身が登場するというのです。
郁子さんが演じる村娘の里ですが、実は八上姫の化身という設定にしました。喜多川さんの指導はいつも厳しいですよ。
へえー、そうですか、何だか込み入ってきましたね。
そうなんです。彼は普通とか常識ということが大嫌いでして、いままでも舞台稽古になってもストーリーを何度も変えさせられました。
そうなると、黄泉の国から現世(うつしよ)に蘇ってくる訳ですね、里は・・・。
そうなんです。
そうすると、悲恋というのは・・・。
工事現場の若役人が物売りに来た里を見染める訳ですが、現世の生身の人間と神は・・・そうですね、結ばれたとしてもいずれは離れなければならないという・・・。
いや、まいったですね。こりゃ、懲りすぎじゃないかなー。
そうなんです。どうしてリアリテイーを出すか、苦労しました。・・・まっ、そこが腕の見せ所でして・・・。
やはりローカルだけではいけないんですね。古事記という背景が欲しかったんですね。
西日本での公演に耐えるためにはやはり・・・。
思い切った手法が必要ということですね。
そうなんです。・・・私は長山さんの努力に頭が下がる思いがしました。
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