闘う社長の再起編

大きな夢を持って、日々、いろいろな事と格闘しています。
このブログは、そんな私の毎日の成長記録です。

京町家の坪庭

2009年02月21日 10時11分56秒 | Weblog
今日は休日なので、いつもと違う話を...

私が、もし将来住むとしたらどんな家がいいかと考えてみると・・・
やっぱり昔ながらの京町家なんですねー。

京町屋の造りや歴史を知らない方は、yahooやgoogleで「京町家」という
キーワードを入れて検索したら、それぞれ詳しく解説されたサイトや
物件情報まで出てきます、そちらをご覧ください。

京都の町家で特徴的なのは「坪庭」でしょう。
平安時代からの大都市ですから、街中に緑がそう沢山あるわけじゃない。
もちろん、寺院や神社に行けば緑が沢山ありますが、
自宅でちょっと緑を楽しめないかと作られたの小さな奥まった庭、
それを京都では坪庭といいます。

坪庭は、日当たりの悪い町家に光を取り込む意味合いや
狭っ苦しいイメージの町家で、坪庭を造ることによって少しでも
広く感じさせる工夫でもあります。

坪庭には、緑を沢山植えたり、灯篭やつくばいを置いたり
一輪挿し用の花を植えたりと、様々な工夫がなされていて
京の庶民の息吹というか、京町家の歴史というものを感じます。
少し裕福な家になると、坪庭の横に畳二畳ほどの小さな茶室などがあり
茶室から見える坪庭が、お客様をもてなすためのツールともなっています。

京都の老舗の旅館などでも、坪庭は大変重要なアイテムです。
明治の文豪などが宿泊したという宿の坪庭などは、
坪庭にある全ての草花や灯篭、苔の配置など隅々まで綿密に計算しつくされて
トータルで調和がとれるようにしてあります。

特に北大路魯山人に代表されるように、京町家そのもの、部屋、坪庭、光、
料理の器、料理そのものの全てが調和して美を醸し出すという
京町家ならでわの粋というものが、脈々と流れています。

いいですね~、そういう中に身を置くのも。
そうなるともう西洋の服では興ざめです、やはり角帯と着物ですね。
外出する時は、羽織・袴にカンカン帽、ヒゲも生やさなければ
でも日本に一人ぐらいそんなコンピュータエンジニアが居てもいいでしょう?!

京町家の外見的特徴は、紅殻格子(べんがらこうし)虫籠(むしこ)窓
犬矢来(いぬやらい)などです。
紅殻格子は、黒や濃い茶色などの格子で、外からは中が見えにくく
中から外はよく見え、意外と風通しがいい。
虫籠窓は、京の蒸し暑い空気を抜くためのものだと思いますね。
犬矢来は、ワンちゃんの放尿を防ぐと考えられがちですが、
本来は、泥が外壁に飛ばないように防護する意味ですが、
現在では、外観の美しさを出すための道具となっています。

と、良い点ばかりが見えてしまいますが、メンテナンスはかなり大変、
冬はまだ良いものの、夏はエアコンをつけても天井が近いので暑いのだとか。
もちろん外気を取り入れようとしたら、排気ガスまみれの空気が入ってくるし
見た目より随分苦労があるらしいですよ。

でも、京都に住んでいる限りは、一生に一度は町家に住んでみたいものです。


今日目に付いた記事:
 ・中川前財務相、バチカン博物館で警報鳴らす 柵越え美術品触る
  こういうのを恥の上塗りというんですよ。もう議員辞職されては?

今日の気持ちステータス:

今日の一言:
 坪庭が欲しい