闘う社長の再起編

大きな夢を持って、日々、いろいろな事と格闘しています。
このブログは、そんな私の毎日の成長記録です。

究極の選択

2009年02月08日 10時27分40秒 | Weblog
少し前のCNNニュースに「17年間意識不明の女性、安楽死へ イタリア」
という記事が載っていました。
数日前、これは日本の話ですが、どこだったかのテレビの番組で
体中の筋肉が、次第に動かなくなる病気にかかった人が
安楽死を求めるよう政府に働きかけたという事が流れていました。

これは大変難しい問題ですね。法だけで議論する事ができません。
倫理的な問題、宗教的な問題、個人の考え方、家族の考え方、様々です。
それにもう助からないと判断され、何年も植物状態にあった人が
ある日突然意識が戻るという例もありますし、本当に難しい問題です。

私自身は、現在、安楽死には反対の立場ですが、
万が一、家族が植物状態になったとしたら、現在の立場を貫けるかどうか
自信がありませんし、もし家族がそれを望むなら積極的に働きかけるかも・・・

植物状態が何年も続くと、家族の負担も大きいし
機械につながれ、ただ心臓を動かすだけの状態というのは
自然の摂理に反する気もしますが、暖かい体に触れると
いくら脳波が消えたとしても、生きていると思ってしまいます。

私は、幸いな事に、まだそのような究極の選択をしなければならない状態に
置かれたことがありませんが、しかし、それに近い事は何度かあります。
それはペットの場合です。動物病院から延命するか、それとも安楽死させるか
どちらを選択するかを求められた事があります。

ペットを飼った事がない人にしたら、「たかが動物一匹の事で
どうして判断を迷うのか」と不思議に思われるかもしれませんが、
ペットを飼育している多くの人にとっては、ペットは単なる動物ではなく
完全に家族の一員ですから、安楽死は厳しい選択になります。

私の場合、ペットでは安楽死を選択してきませんでした。
何故なら、動物の場合、安楽死という概念がありませんし、
彼らは命ある限り精一杯生きようとします、
半ば意識がないような状態になっていてもです。
しかし、痛みや苦しみが最後の最後まで続くわけですから
やはり大変複雑な気持ちです。

上で書いたテレビ番組の筋肉が動かなくなった方は、わずかに動く顔の筋肉を
動かす事で、コンピュータを通じて意思疎通ができます。
その人の意見では、家族に大変な負担をかけているし、
治る見込みがないので安楽死を望んでおられるとの事でした。

でも私は、この方の例では、まだ希望があると思うのです。
医学は日進月歩です、明日、この方の病気を改善したり治したりする方法が
見つかるかも分かりません。だから希望を捨てるべきではないと思います。

それよりガンの終末期にある方で、もはや痛みを軽減させる方法がない方
そういう人の場合、痛みから解放させてあげる方法が
安楽死しかないとしたら・・・究極の選択になるでしょうね。

これは本当に難しい問題です...
もし自分の親がそのような状態になったら・・・
私にそのような究極の選択をしなければならない日が来ない事を祈るだけです。


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今日の気持ちステータス:

今日の一言:
 自然死がベストだと思いますが・・・