不肖私が会長職を仰せつかって6期11年目に入った「函館スキー指導員会」(道南一円在住のスキー・スノーボード指導者資格所有者の会・会員560名)には、『Schi Heil』(シー・ハイル)という機関誌がある。ちなみに、シー・ハイルとは「スキー万歳!」の意である。
会員数300名突破を記念して、平成元年に創刊号を発刊して以来、今年度(総会の9月から新年度)で、平成の年号と同じ第25号を数える。第10号から、B5版をA5版にして活字を大きくした。創立60周年を迎えた昨年度の第24号は、「創立60周年記念特集号」としてそれに相応しい内容で発刊できた。
その編集作業に25年間ずっと携わってきたのがこの自分である。創刊当時は、副委員長だったが、その後、委員長、副会長、会長とポストが変わっても、なかなか引き受け手がいなくて、だらだらと続けて今日まで来てしまった。つい、面倒くさいので、自分一人でいろいろやってきたことがまずかったのだが・・・。
基本的には、会員からの寄稿が中心の内容である。個々に執筆依頼をして投稿をしてもらっている。しかし、この25年間、時代の流れと共にいろいろ様変わりをしてきている。
例えば、昨年までは専用の原稿用紙を同封したが、最近は、原稿用紙への手書きはほとんどなくなってしまった。こちらから指定された形式に合わせて、ワープロやパソコンで打ったものが寄せられることが多くなった。特に最近は、パソコンで打って、メール添付の投稿が主になってきている。
一番の悩みは原稿の集まり具合である。最初の頃は、依頼すると全員が書いてくれたものだ。しかし、組織が大きくなるに連れて、会員同士の繋がりや会員意識も希薄になったのか、依頼しても応じてもらえないことが多くなってきた。しかし、催促をするようなことはしない。
そこで、昨年から全員へ「自由投稿」のお願いをしてみたら、意外に応じてくれる人がいた。また、内容を限定して依頼すると応じてくれることも分かってきた。内容の工夫も相まって、今回は70ページを越えそうで、一応体裁は整った。
いろいろ工夫や努力をしても50ページにならなくなったら、潮時かとも考えている。しかし、あと2年で会長職は降りるつもりだ。なんとか跡継ぎを捜さなくてはならい。周りは、「顧問になっても、ライフワークとして死ぬまで続けて!」と言う。原稿依頼から校正まで、いろいろ面倒なことは多いが、少しは他人のためになることだし、「ボケ防止にそれもいいか?」とも思っている昨今である。
そろそろ印刷屋へ渡そうと思っていた昨夜、「あと2日待って下さい。それまでに書きますので・・・」という電話が入った。せっかく書いてくれるという貴重な玉稿だ。少しでも増えるのはうれしいことなので、喜んで待つことにした。
この後、校正作業もあるが、ここまでくれば、終わったようなものだ。なんとかシーズンまでには間に合うように配布できるはずである。