癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

急変大嵐の白馬岳

2008年07月27日 | 登山・旅行
今日から、蓮華温泉を起点に2泊3日で白馬岳~雪倉岳~朝日岳の循環縦走の予定。今日は、午後から入山して白馬大池までの予定だった。しかし、天気予報が「曇りのち雨」だったので、新潟から糸魚川まで高速を利用して、登山口の蓮華温泉まで走って、9:30に入山し、白馬岳までに計画変更。

ずっと雪倉と朝日を右手に見ながら登る。しかし、白馬大池を越えて小蓮華岳への稜線に乗った辺りから雷が鳴り出し、空が一転真っ暗になり、スコール状の雨。雷が目の前で光り、すぐ頭上でゴロゴロッ!バリバリッ!・・・生まれて初めての経験。おまけに強風も付いて来る。避けようにも稜線でどうしようもない。生きた心地がしない。地面に伏せたりしながら、30分ほど恐る恐る歩き、頂上まで30分ほど下の岩場まできて避難。

少し、雷が遠くなり、空も明るくなったので頂上を目指す。ところが道の真ん中に4人が倒れている。「落雷を受けて動けない」とのこと。意識ははっきりしているが、とにかく雷に撃たれたところが痺れて腰が抜けた状態らしい。仲間が山小屋へ救助の要請に向かったとのこと。

15:05に頂上到着。写真を撮っただけで通過。15分下った先の白馬山荘に飛び込む。ところがその後益々暴風雨が強くなり、救助にも向かえない状態になる。テントを張るなんてとんでもない。山荘に素泊まりすることに。6300円也。北アルプスで一番大きな1200名収容の山荘に泊まるのも記念になるだろう。一人1畳で布団も二枚ずつ。乾燥室もあってずぶ濡れのものが乾かせるのも助かる。

17:00を過ぎてようやく雨が上がり、風は強いままだが、剣岳から槍ヶ岳や穂高連峰まで(画像)と富山湾まで見えるようになり、嘘のような天気になった。

これからその大展望を眺めながら食事ができる自炊室で夕食。食事中にヘリコプターが飛んできて、雷に当たった人たちの方向へ向かって行った。