癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

とりあえず美瑛まで

2008年07月16日 | 登山・旅行
日曜日に北見で開催されるスキー関係のイベントと会合に役員として参加しなくてはならない。そこで、天気次第で途中か道東の山に登ってもいいし、観光でもいいと思い、今日の早朝に家を出た。

今日の予定は、洞爺湖畔の四十三山とオロフレ峠からの来馬山であった。四十三山は新しく整備された遊歩道を辿って古い火山地形を見ることができた。その後も、近くの火山回道巡りをした。しかし、オロフレ峠は濃いガスで覆われていたので、来馬山はパス。

とりあえず富良野経由で美瑛まで走った。中富良野で彩香の里と富田ラベンダーファーム(画像)に寄る。彩香の里では、中村雅俊のロケをしていた。狭い花畑の道ですれ違って、思わず互いにニッコリ挨拶を交わした。タレントと挨拶を交わしたのは生まれて初めての経験。若いころ似ていると言われていたので、生顔にも親しみを感じた。

その後、美瑛へ。パノラマロードを中心にパッチワークの展望目当てにあちこち観光ドライブ。そして、美瑛の街と郊外を見下ろせる北西展望台公園で泊まることに。

道新の取材を受ける

2008年07月15日 | 大腸癌日記
                   (越後の山旅で良く目にしたガクウラジロコヨウラク)

 今日、北海道新聞函館支社の訪問取材を受けた。実は、6/14の「道南生と死を考える会」での私の講演を取材するつもりだったらしい。都合で、それができなかったので、その後、改めて取材しようと思っていたら、私が直ぐに「越後の山旅」へ発ってしまったので、今日まで延び延びになってしまったとのこと。

 まだ、掲載されるかどうかははっきりしないが、夕刊の全道版の「まど」の記事になるらしい。

 取材内容は、このたびの癌のことがメインで、癌と診断されたときから現在までの心境、毎日の闘病の様子をブログ「癌春日記」で公開しようと思ったわけとその効果、一度もネガィブな気持ちに陥らないで済んだ背景、登山経歴やホームページのことなどなど・・・・。

 掲載が決まったら、どんな記事になるのか楽しみでもある。しかし、没になるかも・・・・?

遅かったバラと担々麺

2008年07月14日 | 花・紅葉だより
            越後の山旅から帰ってきてからは、ずっとぐずついた天候ばかりである。
      ふと、「この時期、確か、西部方面のバラの花がきれいなはず」と思いついて出掛けてみた。

            

            

        しかし、時期すでに遅しの感じの上に、ここ2日間の強い雨で、花がすっかり痛んでいた。
            旧イギリス領事館のバラも有名なのだが、ここは、まったく終わっていた。




                             <花より団子>
                        
          仕方ないので、妻のリクエストで、以前から気になっていた谷地頭の電停前にある、
             一日30食限定の坦々麺だけを食べさせてくれる同楽舎(どうらくや)という店へ・・・。

                  評判の店らしく、12時前から客が入り始めていた。
                      確かに麺もスープも凄く美味しかった!

            

『山と渓谷』8月号に拙稿掲載

2008年07月14日 | 登山・旅行
              

 明日、全国書店で発売の『山と渓谷』8月号の「全国隠れ名山」に、拙稿「徳舜瞥山~ホロホロ山」が掲載されている。7月号の「三国山」に引き続いての掲載だが・・・・。例年4山ほど候補を挙げて、向こうに選んでもらって原稿を書いているが、年2回の掲載なので、これで、今年の分は終わり?

 果たして、この「徳舜瞥山~ホロホロ山」が隠れ名山に相応しいかは異論のあるところであろうが、登りやすくて、花も展望もすばらしい山なので、紹介させていただいた。

神恵内の珍夕陽

2008年07月11日 | 登山・旅行
明日の薮こぎ登山・鉞山に備えて、待ち合わせ場所の神恵内漁港までやって来た。

函館を出てから寿都湾に出るまで雨が降っていた。しかし、日本海は晴れていて、夕陽も見えた。心配していた明日の天気は大丈夫なようだ。

それにしても、携帯で捉えた珍しい夕陽。肝心の太陽は水平線の上の雲の陰。太陽光線だけが海面を走っている。

エゾ梅雨?

2008年07月11日 | 日常生活・つぶやき
           (越後では飽きるほど目にしたアジサイだが、我が家のはまだ色づいてもいない)

 空梅雨で天候に恵まれた越後の山旅から帰って1週間近く経った。本来は梅雨のないと言われている北海道ではあるが、帰宅後、毎日雨絡みのぐずついた天候がずっと続いている
  
 6月下旬から7月上旬に掛けては、良くある天候で、これが俗に言われる「エゾ梅雨」なのであろう。本州で梅雨に遭わないで、北海道へ帰ってきたら似たような天候に惑わされているというのも皮肉なものだ。ただ、本州の梅雨と違うのは気温が低くて湿気が少ないのが特徴か?

 山旅の記録のHPへのアップも完了し、体も十分休めたが、20日近く留守にした野外の様子の変化も観察できないでいる。明日は、これまであった2度のチャンスは、急用で登山口までも行けなかった積丹半島の鉞山の予定。これから、そちらへ向かうが、果たして、3度目の正直はあるのか・・・・? 

越後山旅アップ完了

2008年07月09日 | 登山・旅行
                (今回の山旅で初めて目にしたイワウチワ)

 「越後ヒメサユリ山岳巡礼」とした18日間に渡る山旅の記録をようやくアップし終えた。山岳巡礼としたのは、道外の山はその傾向が強いが、今回歩いた山も、ほとんどは信仰で拓かれた山ばかりであった。元々は登山道というよりは参拝道や修験道として発達した道を歩いてきたからである。これは、北海道の山にはない歴史と文化だ。北海道にはほとんど見当たらない鎖場(北海道ではロープが定番)はその歴史を物語る証拠の一つであろう。

 一人歩きの山は、一つで3度美味しい・・・グリコよりひと味多い。つまり、計画する段階での美味しさ、登るときの美味しさ、帰ってきてから記録を整理して振り返る美味しさである。帰宅後の4日間は、まさに、最後の楽しみであった。

 ヒメサユリ以外にも、ヒメシャガ、タムシバ、ミヤマウスユキソウ、イワウチワ、キヌガサソウ、コシジオーレンなど、北海道では見ることのない花々との出会いも道外の山ならではの楽しみでもあった。

今回の記録のどこにも書くことがなかったが、今回の山旅で特筆すべきことは、大嫌いな蛇との遭遇の多さだった。シマヘビとマムシが多かったが、真っ赤な小さな蛇も目にした。総数にして10匹以上は見たであろう。これまでの山行で見た分は軽くオーバーしたような気がする。旅の途中で、雪渓歩きのピッケル替わりと蛇対策のために登山ステッキを購入したほどだ。

 また、2週間以上日程が取れた場合は、積極的に道外の山へ向かうつもりだ。とりあえずは、7月下旬から8月のお盆前まで、なにも用事が入らなければ、北アルプスの計画である。 

抗ガン剤服用中止へ

2008年07月07日 | 大腸癌日記
                   (浅草岳への登りで目にしたシダの仲間)

 本日、定期検診を受けてきた。血液検査の結果、他の肝機能の数値は問題なかったが、総ビリルビンの2.0という数値が問題となった。

 この2.0以上という数字は、抗ガン剤の副作用として現れる数値とのこと。2ヶ月服用し続けた5/12の段階でこれが2.2あった。そこで、2週間服用をストップしたら、1.3に下がったので、服用量を2/3に減らして、さらに6週間飲み続けた結果が今日であった。これ以上、服用量を減らすことはできないので、「体に合わないということで、今日で服用を中止しましょう」とのこと。

 ステージⅡなので、本来は服用しなくてもいいのだが、臨床治験への協力ということで服用してきた。しかし、副作用があるのであれば、これ以上続けるわけにはいかないということだ。今後の検査は、予定通りきちんとしてもらえるし、抗ガン剤の費用も掛からなくなるのでいいのだが、なにか複雑な気持ちである。

 今回の連日の登山やほぼ毎日ビールを飲んだことは関係ないそうである。その証拠に、γ-GTPは、前回よりかなり改善されていた。次回の検診は7/25で、そのときはCT造影検査と血液検査である。 

新潟市の朝市~帰路へ

2008年07月05日 | 登山・旅行
昨夜は、山旅の打ち上げのつもりだったのに、Ni君に、全快祝いとか一人では行けなかった山に同行してもらったお礼だとかで、割烹料亭で美味しい料理をご馳走になり、お土産までいただき、すっかり恐縮してしまった。

早寝早起きのくせで、2時過ぎに目が覚めて眠られず。いつかテレビで新潟市内の朝市が紹介されていたのを思い出す。携帯で検索したら、白山浦地区と沼垂地区にあることが分かり、5時ごろに出掛けてみた。

どちらも、農家が自分の家の作物を持ち寄る形は同じ。しかし、沼垂地区のは、お寺の境内で3:30から開いていて、客層は業者が仕入れにきている感じ。規模の大きな白山市場は5:00からで一般市民が多いようだ。

10:30発小樽行のフェリーに乗る。小樽着は明朝の4:30。海流の関係なのか、来るときより2時間も速いのが、面白い。

それにしても、この新日本海フェリーは安い。2万円ボッキリ。青函を繋ぐ東日本フェリーも今は在来船でもほぼ同じ料金だ。青森から新潟まで走ると450km、函館から小樽まで230km、時間は掛かるが、ガソリン代と運転の疲れを考えてもこちらが得だ。

新潟市内観光

2008年07月04日 | 登山・旅行
夜半から雨が降り続いたが、日中は晴れ間の広がる天気になった。今日は、夕方、わざわざ新発田から新潟まで出てきて、私の山旅の打ち上げに付き合ってくれるNi君との待ち合わせ時間まで、新潟市内観光を楽しんだ。。

つい最近まで新潟市に住んでいたという仙さん推薦のモデルコースを参考に、夜を明かした道の駅・新潟ふるさと村(アピール館/バザール館)→白山公園(燕喜館/白山神社/県政記念館)→湊稲荷→みなとぴあ(新潟市歴史博物館)→万代橋→朱鷺メッセと回って、今夜のねぐらとなるフェリーターミナルへ。

さすが日本海側最大の都市らしい歴史と発展の姿など見所がいっぱいで内容も濃く、じっくり時間を掛けて見て歩いた。北前船、開港5港のひとつ、戊辰戦争、北洋漁業の基地など函館との共通点も多いのも興味深い点であった。

これから、バスに乗って、今晩の待ち合わせ場所の新潟駅へ向かう。

画像は、新潟市歴史博物館の前から眺める新潟の新しいシンボル・朱鷺メッセ

お礼参りの弥彦神社と弥彦山

2008年07月03日 | 登山・旅行
この度、大腸癌が見つかり手術のために入院した日にNi君から越後一宮の弥彦神社の御守りが届いた。彼が弥彦山(638m)に登ったときに購入したとのこと。

今回の山旅では、この弥彦神社に是非とも元気で山登りができるようになったお礼参りをしようと思っていた。2時間ほど走って弥彦神社に着いたら、雨がすっかり止んでいた。まずは全国ブランドの歴史と由緒ある荘厳な神社にお参りをする。当初は、神社だけにしようと思っていたのだが、Ni君が弥彦山に登ったことを思い出す。しかし、下から登る気力と時間的余裕はない。そこで、ロープウェーを利用することに。山頂駅から700mを歩いて弥彦神社奥宮の祀られている頂上へ(画像)。

まずは、奥宮にもお参りし、すばらしい展望を堪能する。広々とした越後平野を挟んでこれまでに登った粟ヶ岳、守門岳、浅草山が見え、佐渡島も見えている。

下山後、明日の新潟市内観光と明日の夜のNi君との打ち上げに備えて、道の駅新潟ふるさと村に落ち着く。明後日のフェリーで帰路に就く。

飯豊連峰の連なりを堪能の二王子岳

2008年07月03日 | 登山・旅行
今回の山旅の最後は、飯豊連峰の連なりを真横から眺められる二王子岳(1420m)。古来より下越地方の里人には作神様の宿る山として厚く信仰されてきた山である。

今日の天気予報は 「曇り後雨」。しかし、朝起きたら青空が広がり、目指す山もくっきりと見えている。午前勝負と5時に、二王子神社前の登山口を出発。

初めは見事な杉林の中を進む。登山道は土嚢や現地調達の樹木利用で小まめに手入れがなされ、極端な急登もなく、気持ちよく歩くことができた。今回の山旅のきっかけとなった、今日で見納めとなるヒメサユリも待っていてくれ、頂上手前にも咲いていた(画像)。

頂上に着いたときは青空が広がり、太陽も照って、この山の魅力である飯豊連峰の連なりが一望できた。この2日間に登った飯豊本山やえぶり差岳や昨日辿った足の松尾根も見えている。特に昨日越えた鉾立峰の尖った形が印象的だ。最後の山だとの思いとポカポカ気分に去りがたかったが、青空がどんどん少なくなってきたので、下山開始。8合目辺りから次々と7人が登ってくる。5合目辺りから雨が落ちてくる。カッパを着るほどではなかったが、登山口まで下りて来たら本降りになった。朝駆け速攻作戦大成功。登り2時間40分、下り2時間10分。

11時前ではあったが、新発田温泉あやめの湯で汗を流し、雨の中をお礼参りの弥彦神社へ向かう。

快晴360度丸見えのえぶり差岳

2008年07月02日 | 登山・旅行
朝から雲ひとつない快晴の下、飯豊連峰の北にあるえぶり差岳(1636m)に、これでこの山旅3度目となるNi君と一緒に登った。えぶりとは農作業に使う木製レーキで、春にその雪形が現れることが、山名の由来らしい。

松の根張りが階段状に続く足の松尾根コースをピストンした。奥胎内ヒュッテから車の乗り入れができない登山口までの3.8kmは、朝は乗り合いタクシー(250円)を利用し、下りは歩いた(40分)。

距離の割りにはきつい山だと聞いていたが、ジャンクションピークの大石山までは、緩むことのない急登が続き、さらに、そこからも標高差150mの鉾立峰の急登を越えるタフなコースであった。

しかし、その先に待っていたのは、今回の山旅で最高の天候と360度の大展望であった。北は朝日連峰の奥に鳥海山や月山、東は吾妻連峰、南は飯豊連峰の全容(画像)と遠く北アルプスや今回登った山々、西は明日の予定の二王子山や佐渡島と粟島・・・。山の形からだいぶ山座同定がてきるようになったのがうれしい。稜線にはヒメサユリも咲いていた。

登りの途中から大石山経由で頼母木小屋を目指すNi君と別行動になり、大石山で落ち合って下山した。登り3時間35分、下り3時間20分(足の松登山口まで)。

下山後は昨夜泊まった道の駅胎内の温泉でのんびり過ごす。ここに連泊して、明日の朝、二王子山の登山口を目指す予定。

すべて最高!往復10時間強の飯豊山

2008年07月01日 | 登山・旅行
無数とも言える前衛峰といくつかの2000m級峰を擁し、東北では比類なきスケールの山塊を誇る飯豊連峰。その主峰が飯豊山である。古来より信仰で拓かれた山で、新潟県、山形県、福島県に跨がっているが、今日歩いた三国山から細々と稜線伝いに飯豊山を越えて福島県が入り込んでいるのが面白い。飯豊神社が福島県の管轄になっているかららしい。

この山塊は数日掛けて縦走したいところであるが、今回は福島県側の川入の御沢登山口から日帰りピストンに挑戦した。往復の距離27km、標高差1550m、今回の山旅の中でも最もハードな計画である。

まだ薄暗い4:00にスタートして、9:45頂上着(5時間45)、45分休んで、15:00下山(4時間30分)。平日にもかかわらず、30人以上の人と出会ったが日帰りは誰もいなかった。

天候に恵まれ、飯豊連峰の最高峰の大日岳(画像)はもちろん、連峰の山々はすべて見えた。それにしても、大日岳は存在感と風格のある山だ。あの山が三百名山の中に入っていないのが不思議なくらいである。遠望は雲海の上に2000m以上の山の頭だけが見えるだけだった。

また、三国岳の登りに掛かる1600m付近から種蒔の1800付近までの4kmほどは、まさにヒメサユリロードであった。さらに、1900m以上の稜線はお花畑である。花の種類は北海道と同じ花が多いが、ウスユキソウが一面に咲いているのには驚いた。

下山後はいいでの湯で疲れを抜いた。明日は天気予報の関係でNi君と一緒に登る約束をしていたえぶり差岳の予定。近くの道の駅胎内まで移動した。