癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

5年越しのキムンタップコップ

2010年03月11日 | 登山・旅行
      
          (キムンタップコップ岳山頂から2/28に登った坊主山(左)とルコツ岳を望む)

 八雲町と今金町の境界稜線(道南中央分水嶺)上に位置するアイヌ語の山名がなんとも魅力的な感じのキムンタップコップ(322m)に登ってきた。

 実は、この同じ稜線上の北東にトワルタップコップ岳(314m)という山もある。この山には5年前に登っている。そのとき以来、こちらのタップコップにも登らなければ・・・と思いつつも5年の月日が過ぎていた。2年前の夏に一度上八雲側からトライしたが、林道ゲートが思ったより手前にあって諦めたこともある。その後、なかなか登ろうと決断するきっかけがなかった・・・。

 ところが、前日に、「はこだて自然倶楽部」のkamaさんから、昨日、門下生を引率して登ってきた・・・という情報をいただく。幸い天候も良いので、大勢のスノーシューのトレースが残っているうちにと急遽トライすることにした。

 ちなみに、タップコップは「コブのように盛り上がった山」の意で、支笏湖畔の多峰古峰山(たっぷこっぷやま)も同じ意味である。キムンはkim(生活圏としての山~内地で言う里山?)、un(そこにある)で、キムンタップコップは「山の方にあるコブのような山」の意。トワルタップコップは「トワルベツ(温い川)の上流のコブのような山」の意。

      
             (暖かそうな綿毛に包まれて3cmほどの長さに膨らむキタコブシの花芽) 

 今金町のサックルベツ川沿いの奥沢線に入り、最終人家からサックルベツ林道?をツボ足で進む。途中で分かれた林道の先に、地図に掲載されていない林道が続き、頂上のすぐ下を通過していたのには驚いた。トワルタップコップとは違って頂上感もあり、360度のすっきりとした眺望が広がっていた。

 南隣の333.6m(三等三角点名・国境)の方が高いので、そちらにも寄って下山した。そのコル付近に花芽を膨らませたキタコブシの木がたくさんあり、その花芽を写真に収めることができた。

 登り 2時間10分、下り 1時間30分。

 詳しい山行記は、下記からどうぞ!
 http://sakag.web.fc2.com/kimunta.htm    

16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
春近し、ですかね。 (げんごろう)
2010-03-11 23:17:26
タップコップという山がそんなにあるとは知りませんでした。北コブシの花芽、春を感じさせてくれますね。冬~残雪期登山もあと1ヶ月程度だと思いますので、次の山を思案しております。
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すばやいですね (SHO)
2010-03-12 07:14:23
好天の日の山はいいですね。

タップコップはそういう意味だったのですか。
勉強になりました。

山行記を楽しみにしています。

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げんごろうさんへ (sakag)
2010-03-12 07:25:34
釧路市の達古武、三笠市や小平町の達布も同じ語源のようです。
ネコヤナギも膨らんでいました。春を探す楽しみもあります。
これからの残雪期は、天候も安定し、ラッセルも必要なくなるので、あちこち歩きやすくなります。札幌近郊は日帰り可能な対象がたくさんありますね。
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SHO (sakag)
2010-03-12 07:28:50
天候の良さとkamaさんの情報に背中を押されました。
これで、ようやくトワルとのセット登山が叶いました。kataさんも今度はトワルを狙っているそうです。
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深川のコップ山 (赤ワイン)
2010-03-12 10:44:58
いやー、たいした魂消た、すばらしい天気と眺望ですなー。
これもみなsakagさんの人徳の賜物(と、最近はやっかむよりもホメ殺すほうに転身(笑))。

深川の納内にも「コップ山(313.0)」があります。
子供の時には(というか、まわりの大人も一緒に)「コップを伏せた形だから」コップ山だと思っていました。・・・でも、あんまりにも平べったいので、「コツプで無くて洗面器山だ」なんて言っていましたっけ。
元々は漢字が付いていたのかどうか、調べてみたいものです。
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赤ワインさんへ (sakag)
2010-03-12 12:03:28
はい、人徳の賜物です・・・というより、天気が良いので出掛けただけです。
ところで、魂消たって、たまげたですか?これまたたまげました・・・。

このコップ山は、手持ちの「アイヌ語地名リスト」には、元はニゥシベッタプコプで「入志別川の・たんこぶ山の意」で、タプコプを前略したのではないか・・・と書かれています。


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4山完登ですね (黒ウサギ)
2010-03-12 15:33:14
幼き日、キムンタップコップ岳・トワルタップコップ岳・ルコツ岳・坊主山と見て育った?私でした。
まだ4山をすべて登っていなかったので???だったんです。
低い山だし、興味ないのかなって?
特にルコツ岳から流れるロクツ川では、4月の下旬はキュウリ魚のタモすくい、
ピラマントウシナイ川のヤマメ釣りを思い出します。
山行記楽しみにしています。
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入志別川 (赤ワイン)
2010-03-12 16:14:35
はい、確かにこの山麓下には入志別川が貫流し、入志別と呼ばれた地区(集落)が存しました。(今はすっかり散逸していますが)
で、この入志別川の上流部、コップ山の東裾を廻る水線には「コップ川」と附され、反対の西裾を廻る水線には「達布川」と附されています。
どうも「タプコプ」を二つに分けたようですね(笑)。

> 苦労詐欺・・・もとい、黒ウサギさん(失礼 (^_^;))、
「キュウリ」って北海道には棲んでいない魚だと思っていました。
昨年でしたかにニセコの目国内山に出向いたときに、どなたでしたか忘れましたが、その付近の川でキュウリが釣れると聞かされました。北海道でも南部には棲んでるんだなーと感心したものです。
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黒ウサギさんへ (sakag)
2010-03-12 16:41:57
興味はあったのですが・・・ついつい延びてしまっていました。坊主を登って弾みがついたところにkamaさんの情報で、背中を押された感じでした。
でも、この2つのタップコップは、平地からはよく見えないし、判らないですが、上八雲付近からはよく見えるのですか?

ロコツ川のキュウリオは黒岩小のすぐそばですので、GW前後によく見ましたし、子供達と一緒にタモで救ったこともあります。しかし、食べても美味しいとは思いませんでした。
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赤ワインさん (黒ウサギ)
2010-03-12 16:42:02
初めて変換すると苦労詐欺になりますからね(笑)

八雲町界隈しか知りませんが4月中旬からGW過ぎにかけてどの川にもわんさか遡上してきます。
魚体が大きいのでそんなに数は要りませんけど、ついついバケツ一杯獲ってしまう魚でした。
子供の時はキュウリ臭いからあまり好きな魚ではなかったけど獲るのは楽しかった思い出があります。
一緒に獲ったモクズガニは絶品でした。
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