癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

箱根駅伝&「永遠の0」

2014年01月02日 | 日常生活・つぶやき

 例年この2日は箱根駅伝をTVで見ていることが多い。今日も1~2区をTVで見て、3~4区は吹雪模様と晴れ模様が著しく変わる中をラジオを聴きながらのウォーキング。そして、一番面白い山登りの5区はまたTVで見た。

 今年の大学駅伝3冠を狙う駒大と双子の設楽兄弟を擁する東洋大の争いが楽しみだった。案の定、東洋大は3区で弟の設楽悠太が駒大をとらえて首位に立つと、4区で駒大に差を詰められたものの、兄で主将の設楽啓太が山登り初挑戦ながら5区を区間賞の走りで駆け抜け、駒大を抑えて首位を保ったままゴールした。注目の設楽兄弟はそろって区間賞を獲得した。明日は、残りの選手の実力から見ると駒大の総合優勝が可能性大だろう?

 注目の昨年総合優勝の日体大は、昨年5区で逆転Vに導いた服部が、7位からスタートし、昨年の区間賞を記録したタイムを上回ったが、順位を4位まで押し上げただけで終わった。

 なお、2区ではあっという間に9人抜きをした山梨学院大のオムワンバが、9.7km付近で右足の疲労骨折のため走ることができなくなり無念の棄権というハプニングもあった。 


 箱根駅伝を見終えて、映画鑑賞券をもらっていたので、今話題の「永遠の0」を見に行った。しかし、14:15からの上映はすでに満席で、17:30からの整理券をもらって出直した。戦争映画はむごい場面が多いのであまり好きでないが、周りで見た人の評判がとても良いので観たくなった次第。

(これから観ようと思っている方は、内容に触れますのでネタバレ注意!)
 
 当時は臆病者だと罵られてもしかたない宮部久蔵の真の姿が徐々に解き明かされていく。そして、家族のために絶対死にたくないと言い続けてきたはずの宮部が「十死零生」の特攻を志願したこと、搭乗機を取り替えて教え子の命を救って自分が死んだことなど、その心情や行動などを通して、戦争の悲惨さがとても解りやすく描かれていたと思う。

 「強い日本を取り戻す」と言い、靖国神社参拝で物議を醸している安部首相もこの映画を見たそうだ。感動した場面が、ラストシーンで宮部が敵の攻撃をかい潜って空母に体当たりする場面だと言ったらしい・・・気持ちは分かるが、やっぱり危ない!間違っても、特攻を格好良いなどと神格化したり、戦争を美化するような想いは持たなかったと信じたい。どんな戦争でも多くの命が失われ、多くの犠牲を招くということを思い知って欲しい。

 この映画は、戦争の悲惨さや醜さをよく知らない若い人にこそ観て欲しい映画だと思う。

2 コメント

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最後が凄いですね (macoto)
2014-01-03 00:06:34
こんばんは。
私はまだ映画を見ていませんが、本を読みました。
最後がエ~ッと言う感じで凄いですよね。

先日、NHKでゼロ戦に関する特集をやっていましたので見ました。その中でアメリカに残っているゼロ戦の機体に触れるところがありましたが、本当にペコペコの材質で驚いてしまいました。そして背後は全くの無防備。
対するグラマンF4Fは機体は頑丈、ガラスは防弾と全然人命に対する思想が日本とアメリカでは違うんですね。

それと基地があったラバウルとガダルカナルの間が片道1000kmもあったということも驚きでした。あの貧弱な飛行機で函館、東京間の距離を一人で往復するんですもね。帰りに寝て落ちる飛行機やレーダーもない海上ですので方向を間違って帰還できないゼロ戦も沢山あったそうです。20歳前後の前途ある若者がです。

映画を見たら号泣しそうで、ちょっと躊躇っています。
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macotoさんへ (sakag)
2014-01-03 07:05:45
おめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
この映画は本から火がついたようですね。
人命を粗末に扱い、国のために死ぬことを名誉と思わせる思想教育と戦争の恐ろしさを再認識しました。
ラバウルとガダルカナルの距離はこの映画で初めて知りました。
号泣はしませんでしたが、涙無くしてみられない映画でした。
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