退職組織の講演・研修会に参加してきた。今日の演題は、「函館歴史秘話 箱館新撰組よもやま話」で、講師は郷土史家の近江幸雄氏。
内容は、①新選組のおいたち ②箱館新撰組の結成 ③関係諸藩 ④蝦夷地の戦斗 ⑤宮古湾の海戦 ⑥隊士列伝 ⑦戦争史跡 ⑧土方歳三戦士の地と埋葬地 ⑨その他
興味を持ったのは、②の箱館新撰組の「選」の違い、⑤宮古湾の海戦だった。
京都で結成された新選組ではあったが、仙台に集結した京都以来の隊員は20名足らずだった。そこで、唐津藩、松山藩、桑名藩の残党を加入させ、新しく「箱館新撰組」としたとのこと。その隊長は、相馬主計なのか森常吉なのかはっきりしないらしい。
「宮古湾の海戦」は、今回の講演で初めて知ったことだった。明治2年3月25日(1869年5月6日)は、箱館戦争における戦闘のひとつで、盛岡藩宮古村(現在の岩手県宮古市)沖の宮古湾で発生した。海上戦力で新政府軍に対して劣勢に立たされていた旧幕府軍は、新政府軍の主力艦である「甲鉄」への斬り込みによってこれを奪取する作戦を決行したが、失敗に終わった戦いである。
箱館に立てこもる榎本武揚らの軍艦「回天」と、新政府の軍艦「甲鉄」など八隻が宮古湾で激突している。回天には新撰組の土方蔵三が、新政府軍の「春日」にはのちの元帥・東郷平八郎が乗り込んでいた。
講師の近江幸雄氏(80歳)
研修部が用意した資料
近江幸雄氏が、函館新聞に6年間にわたり連載した「道南不思議夜話」から厳選して、自費出版した『函館郷土秘話』(平成27年12月25日発刊)(税別で2000円を1500円で購入)
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