癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

14年ぶり2巡目の四国遍路(逆打ち)へ

2018年03月10日 | 登山・旅行

<今回は88番からスタートして、反時計回りに、別格20霊場も合わせて回る予定>


 退職した14年前の秋に、約40日を要して「一人歩きの四国遍路~~パソコン担いで88ヶ所霊場巡礼~」を結願して以来、いつか「もう一度、今度は春に、それも逆打ちで」と思って14年の年月が経っていた。

 昨年で、すべての役職を降りることができたので、まとまった日程が組めるようになった。そこで、この旅の計画となった。今回も、一気に1200kmの全コースを毎日30~40kmの歩きで繋ぐ「通し打ち」の予定である。前回は38日で回ったが、今回は別格20霊場も回わり、さらに遍路道から外れて、寄りたいところもあるので、45日間を予定している。宿泊は旅館・民宿・ビジネスホテルを利用。

 四国遍路とは、真言宗の開祖の弘法大師、空海が厄年に四国八十八カ所で修行したことが始まりと伝わる。その後、修行僧を中心に、大師の足跡を巡拝するため霊場を巡るようになり、江戸時代に庶民にも広まった。近年は、心のよりどころを求めたり自分と向き合ったりするために来る人も多い。常に大師が共にいてくれることを意味する「同行二人」の言葉が、装束や笠にあしらわれている。

 別格20霊場とは、空海(弘法大師)は四国に、四国88ヶ所のほかにも数多くの足跡を残しており、それらは番外霊場として人々の信仰を集めてきた。 それらの番外霊場のうち20の寺院が集まって、1968年(昭和43年)に霊場として創設されたものが四国別格20霊場である。今年は、その記念すべき50周年である。
 四国88ヶ所に四国別格20霊場を加えると108となり、人間の108煩悩と同じになることから「煩悩を滅するのもよし」と、 この霊場を四国八十八箇所と合わせて参拝することを薦めている。

 逆打ち(さかさうち)とは、平安時代の商人・衛門三郎が空海に会うため20回、順打ちで辿ったが会えず、閏年(うるうどし)で丙申(ひのえさる)の年に逆に巡り21回目にしてようやく会えたという伝説がある。このため、閏年に逆打ちで巡ると3倍の功徳があるといわれており、閏年の巡礼者数は通常の数倍になるとされる。

逆打ちの難しさ~遍路の案内標識や案内シールは順打ちに合わせて設置されたり、貼られたりしていることが多い。だから、逆打ちの場合は、それが進行方向からは見えずらい。道路の分岐等でもどちらへ進めば良いか分からないという。そういうことから「逆打ちは3倍苦労する」と言われている。

  
遍路道で見られる標識類の一部

 
 前回はこの標識や案内シール等とへんろ道保存協力会編『四国遍路ひとり歩き同行二人【地図辺編】』が頼りだった。しかし、今回は、それ以外に、スマホに取り込めて、へんろ道と現在地が分かる「おへんろ電子道標」なるものが見つかったので、地図アプリにダウンロードした。それに、いつも山で使っているGPSも持参するので、強力な武器となるはずだ。






<2016年年・四国遍路「巡礼の旅」フォトコンテスト大賞作品

 
 2度も廻る、逆打ちもする・・・などというと、非常に信心深いように思われる。しかし、信心などは全くないと言って良い。ましてや、功徳だとかご利益などは全く期待していない。前回は、亡くなって3年目の亡妻の菩提を弔う旅の意味合いも多少はあったが、今回は特にない。

 前回もそうだったが、登山の延長上で、知らない土地を自分の足で歩く旅をしてみたい。歴史の浅い北海道では感得できない古い歴史や文化・風土にじっくりふれてみたい、1200年以上も続くお遍路とお接待文化の定着している地元の人々との一期一会の出会いも期待できる・・・そんな歩き旅の舞台として、四国遍路は最高の舞台なのである。その証拠に、最近は外国人が多くなっているという。標識にも、14年前にはなかった英語や韓国語のものが増えているらしい。

◎計画上の今回と前回の違いは、下記の通りである。
1、逆打ち(反時計回り)とする。
2、前回は回らなかった別格20霊場と88ヶ所霊場の108ヶ所を回る。
3、前回は38日で回ったが、20霊場増えるのと、遍路道から外れても寄りたいところもあるので、45日をメドとした。
4、前回は、納経帳に寺の名前の墨書きとご朱印、白羽織へのご朱印を押してもらったが、今回は、納経帳の持参は別格20霊場だけにして、88ヶ所霊場は納経所へは寄らないことにする。

<霊場での作法・手順>

● 門前にて一礼し境内に入る
● 水場で口と手を清める
● まず本堂から参拝 
 ① 納札を所定の箱に入れる
  ② ローソク(1本)と線香(3本)を立てる
  ③ 賽銭を入れる ※前回は2度目もあるようにと20円にしたが、今回は10円の予定。
  ④ 合掌して読経
 ⑤ 一礼し退去する
● 大師堂を参拝(本堂と同様の繰り返し)
● 納経所で納経帳に墨書朱印してもらう ※今回は別格霊場のみ
● 門を出て一礼し寺をあとにする
     
<読経>

◇一般的な勤行次第によると、13ものお経があるらしい。しかし、これといって決まった次第はなく、随意であるが、般若心経と宝号は欠かさないのが普通であるとのこと。
前回と同じ、下記の3つで回ることにする。
① 般若心経(はんにゃしんぎょう)  1巻
② 光明真言(こうみょうしんごん)   3返
③ 宝号(ほうごう)    3返

 前回は、パソコンを背負って、毎日、旅日記を更新して歩いたが、今回もスマホで、このブログへアップしながら歩くので、お付き合いいただければ幸いである。 
本日、15:15発のバニラ航空で成田へ飛び、東京から夜行バスで、徳島まで走しる予定。


16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
行ってらっしゃ~い (ぴ~ちゃん)
2018-03-10 09:15:43
私は観光の途中で何か所か行きました。
山の体力を残して帰って来てくださいね
本当に理解のある奥様ですね
遍路の旅 (yama(バタフライ))
2018-03-10 09:35:19
二回目のの遍路は逆回りですか。
長旅になりますが、今回も楽しみに拝見させていただきます。
PCを持ち歩かないだけ、前回より少しは軽量になるのでしょうね。

では、楽しんできて下さい。
yamaさんへ (sakag)
2018-03-10 09:37:37
はい、ありがとうございます。
春の花へんろ、非常に楽しみでもあります。
パソコンからスマホ、ここにも14年の年月を感じます。
ぴ~ちゃんさんへ (sakag)
2018-03-10 09:40:34
ありがとうございます。
山の体力が、この歩き旅で、また増強されることを期待しています。
「旦那元気で留守が良い」だろうと、こちらが勝手に思っています。
逆打ちブログ楽しみ!! (harpbaba)
2018-03-10 10:00:31
坂口さん、貴ブログ楽しみです・・・。何時も写真などから連れて行ってもらった気分です。四国の春の風を北国へ届けてください。旅の安全祈ってます。
気をつけて・・・ (エバ)
2018-03-10 10:44:32
四国遍路1200キロの一人旅・・・

いつか私も・・・と、憧れる旅の一つです。
そんな旅に再び挑戦出来るグチパパが羨ましいです。
昔と違い今の世は退職してもすぐには年金が出ず
雇用延長を余儀なくされて悠々自適はまだ先の話・・・
健康だから出来る、病に打ち勝って出来る、気持ちがあればまだ出来る・・・
色々な人生のあり方を教えてくれるグチパパの遍路
毎日楽しみにしています。とにかく無理せず気をつけて

いってらっしゃい
harpbabaさんへ (sakag)
2018-03-10 11:25:28
雪国から脱出しての四国の春、楽しみです。
ブログアップも楽しみながら取り組みたいと思います。
エバさんへ (sakag)
2018-03-10 11:28:10
悠々自適の生活に入ったら、奥さまとご一緒にどうぞ!
1000m内外の山越えも多く、縦走登山気分も味わえますよ。
では、行って参ります!
ニアミス? (田舎おじさん)
2018-03-10 14:15:14
私も成田発16時00分なので、あるいは成田空港でニアミスなんてあるかな?と期待しましたが、どうやら空の上で交差することになりそうですね。残念‼️
45日間は凄い!感動の歩き旅のレポ期待しています‼️
田舎おじさんへ (sakag)
2018-03-10 16:24:54
こちらは、大幅に遅れ、16:55発になりました。お陰で予約していた、徳島までの夜行バスにも間に合わなくなりました。
計画の練り直しです。