癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

78座目・杢蔵山(1027m)〈山形県〉

2020年08月24日 | 登山・旅行

 この杢蔵山(もくぞうざん)は、神室連峰の南端に位置し、新庄市民の山として親しまれている。新庄市北東の郊外から東を見ると、右手前に三角山に乱立するに針峰群のような電波塔があり、その左奥(中央)の山が杢蔵山である。

 神室山への古くからの登拝路である山屋口から入山し、帰路は三角山を経由して、長い市道を歩いて周回した。

 6:10登山口~7:50杢蔵山荘~8:15頂上8:30~8:55三角山分岐~9:10三角山9:20~10:20登山口(4時間10分)

 荒れた市道を進むと、広場があり、そこが登山口だった。鬱蒼とした杉林の中を進む。

 戸前川を右下に見ながら進むと「一の滝」の標識があり、川へ下りていく道がある。川辺に下り立ち少し登ると、2段の滝が現れた。

 登山道へ戻ると、すぐに「不動明王」の石塔が建っている。裏をみたら、文政9年建立と彫られていた。

 やがて、道は、右下に見ていた戸前川の上流を渡渉して、急な尾根に取り付く。

 まずは、「七曲りの坂」、それを登り切ると「心臓破りの坂」が続く。この山の核心部である。

 登り切ると、避難小屋の杢蔵山荘に到着。そこから頂上が見える。一部笹原になっていて、その中に登山道が見える。

 5分ほどで湧水「金杢水」に到着。山で出会う湧水は元気をもらえるお楽しみポイントである。

 笹原の上部から振り替えると、新庄市街地を中心とした平野が広がり、左手に帰りに通る三角山が見える。

 頂上からのこの展望はないので、ここが一番の展望台である。帰りも眺めることができた。

 やがて、稜線に乗る。その先に見えたピークは偽ピークで、頂上はその陰だった。

 もちろん誰もいない頂上に到着。

 北の方に、一昨日登った小又山(中央の尖峰)とその左に神室山が見える。

 左手前から続く登山道は神室山までの縦走路である。この縦走路が昔の神室山への登拝路だったというのだから、大変な距離である。

 朝昼兼用のおにぎりを2個食べて下山開始。

 山荘手前の分岐から三角山へ向かったら、開けた小ピークがあり、そこに「障がい者とともにふれあい杢蔵山登頂記念」と書かれた木柱が建っていた。ほのぼのとした気持ちになった。

 やがて、いろいろなアンテナ群に占拠された三角山に到着。

 あとは、荒れた市道をひたすら下る。この市道、あれだけたくさんのアンテナ群があるのだから、舗装道路でも良いのにと思いながら下った。タイヤ痕を見ると、かなり苦労して登っているようである。

 三角山からちょうど1時間で登山口に到着。今日はハーフパンツで登ったが、下山して左脛を見たら、ダニが4匹も食い付いていた。すぐに取れたが、やはり、長ズボンかタイツを履かなきゃと思った。

 新庄市には温泉がない。明日は、村山市の甑岳の予定なので、国道を南下するがなかなか温泉が見つからない。

 村山市に入って、国道から2分ほどのところにあった、山中の一軒宿の湯舟沢温泉へ。 

 約200年前、江戸時代開湯の名湯で「薬師の湯」と呼ばれ、名湯を守り続ける一軒宿だそうな。美肌効果抜群のぬるぬる湯だった。

 そのあと、甑岳の登山口を下見して、村山市立図書館へ行ったが、定休日だった。外は32℃である。外に出たくない。今夜のねぐらになる道の駅むらやまへ行き、寒いくらいクーラーの効いたラウンジ兼レストランでブログを書いた。17時閉館なので、それまでお邪魔するつもり。

 道の駅むらやまで食べたローズヒップソフト。ローズヒップ(バラの実)の果汁の味が強くて、とても新鮮で美味しいソフトクリームだった。バックの山は、明日登る甑岳。


コメントを投稿