癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

6/20、夕張岳~前岳

2011年06月21日 | 登山・旅行
今回の山旅のメインは、この時期ならではのユウバリソウ(画像)やユーパリコザクラなどの固有種が咲く花の山・夕張岳の再訪と登山道のない前衛峰の前岳と滝ノ沢岳の踏破であった。夕張岳ヒュッテに泊まって、歓待を受けた上に、これらの目的を全て果たすことができた。

ヒュッテに荷物を預けて馬の背コースを登る。翌日予定の滝ノ沢岳とそのルートを眺めながら・・・。石原平の一面のシラネアオイの群落が見事。前岳には帰りに寄ることにして、先へ進む。

前岳湿原はまだ多くの雪渓に覆われていたが、最初の目当てのがま岩の先の蛇紋岩崩壊地には、ユーパリコザクラが待っていてくれた。ユーパリコザクラの会がロープを張ったりの努力が実り、これまでで最も株が多いとのこと。確かに、前回は数株しか見ることができなかった。

次の楽しみは吹き通しに咲くユウバリソウを初めとする多くの花々である。ちょうど咲き始めたばかりで、これも前回より株がずっと増えていた。このほかに、やはり固有種と言われるが日高の山でも見たことがあるナンブイヌナズナ(ユウバリナズナ)、珍しいアポイタチツボスミレ、大千軒でも目にしたミヤマアズマギク、ミヤマオダマキ、ミヤマキンバイ、エゾハクサンイチゲなどが咲いていて、しっかりと足を止められてしまった。

一番乗りの頂上でゆっくり休むが、下山時の楽しみだった前岳は、疲れて登れないと思った。しかし、取り付きの近くまで戻って、途中で一部切れているが、雪渓の詰まった東コルまで突き上げる沢と、薮漕ぎで登る急な東尾根をじっくり眺める内にモチベーションが高まってきた。実は、このルートは、ユーパリコザクラの会の岳友エバさんからいただいた情報である。

登山道からの標高差150mなので、薮の具合にもよるが、往復1時間30分もあればと予想してスタート。尾根ではハイマツ帯にもぶつかったが、40分で登頂できた。東側以外は垂直に切り立つ崖なので、尻が落ち着かない。しかし、タイミング悪くガスに覆われてしまった夕張岳が見えるまで40分も粘った。なんとかその願いがかなった。下りは、ハイマツを避けて20分で下った。

6:10、ヒュッテスタート。登り3時間40分、下り3時間30分(前岳ピストンを含むが、頂上での休憩は除く)、14:40、ヒュッテゴール。

下山後、ヒュッテ管理当番のHYML仲間の函館出身のかわ健さんとエバさんからサプライズ歓待を受けたが、項を変えて、次に記載する。
《追加画像》
1、株が増えていたユーパリコザクラ
2、ユーパリコザクラのアップ
3、ナンブイヌナズナ
4、前岳から辛うじて見えた夕張岳と前岳湿原
5、前岳から翌日登った滝ノ沢岳を望む





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