市立中央図書館でイザベラ・バードの『日本奥地紀行』(高梨健吉訳・平凡社)を借りてきた。まだ横浜に到着して、東京に滞在した後、日光までの旅の部分(全体の1/5ほど)までしか読んでいないが、非常に面白い。
先入観のまったくないイギリス人女性の眼で、明治11年当時の日本の様子をきめ細かく観察し、表現していることが凄い。当時の日本人がいくら詳しく書いても敵わないであろう。初めて眼にした日本というすべてが新鮮で、興味の対象であり、驚きの連続だからである。何より凄いのは、きめ細かな観察力だ。当時の人々のくらしの様子、風俗、文化、建物、集落などなど・・・まさに社会学的観察記録を読んでいるようだ。まるで、タイムマシンに乗って、当時の日本を見ているような楽しさがある。
西洋人はほとんど足を踏み入れていない土地に、イギリス人女性が一人で乗り込むという旅行者というよりは冒険家ともいえる面白さもある。客観的な観察も凄いが、妹宛の手紙として記述されているので、遠慮のない主観を交えての観察や感想がまた面白い。
例えば、浅草の浅草寺や日光東照宮の描写などは、よくそのようなところまで目が向くものだと思うほどきめ細かな観察や描写の緻密さと文章表現に感心してしまう。また、旅の途中で出会ういろいろな階層の日本人の観察も面白い。 この後、益々冒険的要素が強くなってくるはずの東北の旅、そして、津軽海峡を越えて函館に入り、アイヌの人たちの多く住む平取までの旅で、当時の函館や北海道がどのように描かれているのか非常に楽しみになってきた。楽しみながら、チビチビ読み進めて行くつもりだ。
また、読み進めて行く中で気づいたことや感動したことを書きます。
松浦武四郎もこんな感じで北海道の様子を書いているのでしょうね。
ついでに「辺境を歩いた人々」という、松浦武四郎、近藤重蔵、菅江真澄、笹森儀助のことを書いた本も借りてきました。
その後に、松浦武四郎の日記も読んでみたいと思っています。
先人の跡を辿ることは、山道をゴツゴツ歩くのと似ているような気がします。
北海道の紀行は興味深いものばかり。函館~大沼~森と、今でも辿った道筋が感じられますし、アイヌの人々の暮らしぶりが、生き生きと描かれていて非常に興味深いです。
三度読んでも尚,新しい発見があります。
ちょっと訳文を工夫して読むともっと愉しめまね。
年明けには、日暮山くらいには登れるように、毎日ローラーを漕いでいます。
三度目ですか・・・あの道をすべてMTBで踏破したも~さんは、その記録もまとめることも合わせて40回くらい読んだと言っています。
あれだけ細かな描写で書かれているだけに、北海道やアイヌの人々のくらしの描写がとても楽しみです。
先日図書館で見せてもらいましたが、いろいろな方の訳文が出ているようですね。
リハビリは大変だと思いますが、まだ若いので回復も早いでしょう。焦らず、諦めず、頑張って下さい。
みなさん、待っていますよ!
10月に京都で姪っ子の結婚式があり、正明や容子とも会って、みきちゃんの話をしました。