ホテル恵風の駐車場から、この後登る東尾根(左の尾根)を眺める。上に連なっている岩崖が気になった。
磯谷道は、江戸時代から旧恵山町御崎地区と旧椴法華村の間を繋ぐ生活道路で、昭和40年代辺りまで利用されていた旧道である。
2015年以来4度ほど歩いているが、そのたびに、記録は目にしたことはないが、峠から東尾根を山頂まで登ってみたいと思っていた。恵山の上部の斜面は基本的に薮がほとんどなくどこでも登れそうだからである。おまけに鹿道が発達しているので、それも利用できそうである。
GPSトラックログをもとにしたルート図。
ホテル恵風の駐車場を起点に、磯谷道~東尾根~山頂と登り、下山は正規の登山道(権現台コース~椴法華コース)を下って周回する計画を立てた。
駐車場から見上げた感じでは、気になるのは、上の方に連なる岩崖である。良く見ると左端の方から巻けそうな気がする。最悪無理であれば戻っても良いと思ってスタートした。
結果、やはり核心部は、岩崖を回り込む標高450からその上に続く急な岩尾根の標高550までの間だった。しかし、ここは期待した通り、はっきりとした鹿道が続いていたので、非常に助かった・・・というより、東尾根に取り付いてからは、山頂まで自分が考えていたルート通りに鹿道が続いていたと言った方が適切である。
9:10ホテル恵風駐車場~9:40磯谷道の峠手前~10:55頂上1105~11:45権現台コース登り口~12:20ホテル恵風。
登り1時間45分、下り1時間15分、山頂休憩10分。総所要時間3時間10分。
駐車場から工事用道路を登り、水無沢を横切って磯谷道に取り付く。下から水無沢を見上げる。
この涸れ沢を遡行し、途中から右岸尾根(下から見て左の尾根)を登った記録が見つかっている。いずれはトライしてみたい。
昨秋のライフスポーツ登山会の前に付けたテープがまだ残っていた。この先で、峠までは行かずに、右手の東尾根に取り付いた。
東尾根に取り付いてすぐの・270地点を通過。このような岩がもう1つあった。
鹿道ができている薮のない尾根を登って行く。
400mを超えた辺りから450m付近の顕著な尾根の末端を狙って斜めに進むつもりだったが、鹿道もそちらへ続いていた。
地図上の顕著な尾根の末端は、予想した通り、岩崖の末端だった。
基部を辿って少し下ると、回り込む地点に鹿道ができていたので、それを利用して登った。
回り込んで鹿道を辿ると岩尾根に出た。その岩の上からホテル恵風と恵山岬灯台を見下ろす。
右上には、下から眺めたときに見えた岩崖が続いている。
真上を見ると、これから登る岩尾根が見える。この尾根にも多分鹿道が続いているだろう。
急な岩尾根だが、案の定、岩の間を縫うように鹿道が続いていた。ありがたくそれを辿らせていただく。
途中から振り返ったら、恵山岬から続く幅広の尾根を横切る磯谷道がくっきりと見える。
右下には、御崎の集落と漁港が見える。新しいコースは眺めが新鮮である。
550mを超えると、斜度が緩んでくる。ここも鹿道を辿る。
やがて、山頂の権現神社の白い鳥居が見えてくる。
頂上到着。天気は良いのだが、霞んでいて、下北半島や遠望は見えなかったのが残念。
おにぎりを食べていたら単独の男性が登って来た。飽きるほど来ている頂上なので、10分ほどで下山開始。
10/27には、恵山支所主催の紅葉登山会で権現台コースの引率を依頼されている。また、10/21にはライフスポーツの秋の登山会で椴法華コースから岬展望へ登ることになっている。今日の下山コースはその下見も兼ねることになった。
ちょっとコースを外れて、水無沢の上から下を覗きこむ。
下って行くと、10数名のグループが登って来る。顔なじみの方が数名いたので挨拶をして別れた。
恵山の一番の紅葉スポットである通称日本庭園は、ナナカマドの紅葉が目立つ程度だった。
しかし、少し下って振り返ると、それなりに紅葉が始まっていた。登山会のときが楽しみである。10/21のライフスポーツ登山会はここを往復するが、10/27の恵山登山会もここまで下りて来るつもりだ。
ホテル恵風の日帰り温泉とどぽっくるに入って帰路に就いた。
帰路では、最新の鎌鹿さん情報で得た恵山ローソンのメガソフト(216円)を食べた。恵山をバックに撮影。
恵山の新ルート、さすがのバイタリティと開拓精神ですね。
下から見るとものすごい薮のように見えますが・・・
鹿道を利用され、それほどの藪漕ぎではなかったようですね。
積雪期に上部岩峰のルンゼを登ってみたいなと思っていましたが、思い倒れに終わりました。
恵山は、尾根には鹿道が発達しているので、本当に助かります。
今度は、水無沢~北東尾根~山頂~今回のコースを下山などと考えています。
冬の岩峰ルンゼ登り、今度ご一緒にやってみましょうか?