遺体発見現場・・・積雪の多かったときには、倒木の上からこんもりとした雪山になっていたと思われる。
その下の窪んだところで休んでいるうちに、眠ってしまったのか?
函館中央署とリュック等を回収した道警山岳救助隊からの詳しい情報をもとに、山岳救助隊の足跡を辿って、7名で斉藤さんが発見された現場へ行き、花を供えてご冥福を祈って来た。
朝4:30にグランヒラフスキー場のホテルを出る。一度帰宅して、毛無山登山口手前の駐車場で、ほかの6名と待ち合わせる。橋を渡って、山岳救助隊の下山の足跡をたどった。尾根のすぐ下の窪んだ地形のところに足跡がたくさんあったので、はじめはそこを現場だと思った。しかし下の方へ続く足跡を辿って行ったら、やや斜度の緩んだところに多くの足跡のあるところへ出た。山岳救助隊から聞いた情報とも合致している。すぐその下が上空が開けていてヘリコプターでの収容には最適なところだった。その倒木の下の窪んだところを斉藤さんの最後の地と特定する。
付近を歩いてみたら、そのすぐ下まで尾根から下って来たと思われるスキーのトレースも残っていた。スキーで下りて来れるということは、疲労困憊の状態とは考えづらい。検死の結果、死因は低体温症による凍死とのこと・・・ここまでスキーで下って来て、暗くなったので、かんじきに履き換えて。寒いのでレスキューシートにくるまって休んでいるうちに、そのまま眠ってしまったのではないだろうか?ビバークしようとしたらかんじきは履かないだろうと思う。
また、斉藤さんが持参したビデオカメラの高いところから映したと思われる最後の映像は17:00だそうだ。その時刻にビデオ撮影をしているということは、切羽詰まった状態ではなかったはずである。すぐ眼下には国道が見え、車の音も聞こえる場所である。なぜ?という疑問は残ったままである。
いずれにしても、明日の葬儀の前に、斉藤さんの息を引き取った場所が特定でき、お参りできたことで、ようやくけじめがついた感じ・・・合掌!
今日歩いたGPSトラックログと遺体発見現場
付近に残っていたスキーのトレース・・・この下には見当たらなかった
「斉藤浩敏さん終焉の地」の表示板の取り付け
悲しい現場での集合写真
遺体発見現場は中央左上の倒木の下。下のみんながいるところはヘリで収容したと思われる地点
国道から少し下った登山道から眺める現場付近の様子・・・中央の白い沢型のトドマツの左側
自分たちの手で見つけてあげれなかったことが一番心残りです。
残りは、今後遺族から借りることになっているビデオの映像分析です。17:00に撮影をしているということや、あそこまでスキーで下ってきているということは、追い込まれている状況ではなかったと思います。
いずれにしても、遠く札幌から駆け付けていただき、ありがとうございましt。