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遠野観光名所のかっぱ淵の近くから眺める六角牛山
民話のふるさと遠野盆地の東に聳える北上山地の山である。早池峰山、石上山とともに遠野三山の一つに数えられるこの山は、遠野物語にもしばしば登場する。遠野市街地からも良く見え、遠野小富士とも呼ばれている。
変わった山名の由来は、六人の皇族(六皇子)が住んだ山という説。大きな牛の背のように見えるからという説。アイヌ語の「山容の垂れ下がる山」という意味からきたという説の3説がある。
山麓にある六神石神社は大同年間に坂上田村麻呂により建立されたといわれ、その奥宮が山頂にある。笛吹峠へ向かう県道沿いにある糠の前バス停近くには六角牛神社があり、そこから登山口へ向かう。
地形図の等高線の混み具合から覚悟はしていたが、850m~1200mまでの急登は、今回の山旅では最も厳しかった。
6:05スタート。登り1時間20分、下り45分。8:20ゴール。この差の大きさからもいかに急だったかお分かりいただけると思う。
今日はこの山に登ったら、遠野市に住む96歳になる大学時代の恩師を訪ねる予定だった。下山後、電話を入れて、午後にお邪魔することにした。
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糠の前の六角牛神社前。ここから3kmの林道を走る。
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林道先の峠登山口(標高650m)~立派なルート案内板が設置されていた。
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これまでの山はすべてブナ林の中の歩きだったが、北上山地だからなのか、こちらはいろいろな木の生える雑木林の中に道が続いている。なぜか、新鮮な感じがした。
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2合目にある「休石」。
下草の生えていない開放的な林の中を進むが、このあとが大変だった。
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850mを過ぎると、ずっと厳しい急登が続く。おまけに、上の方は角ばった露岩の登りとなる。必然的に四つん這いの登りとなる。
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9合目で平坦な歩きとなり、目の前に山頂部が見える。
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山頂の下に小屋がある。中を覗いて見たら、すでに使われなくなっている感じの避難小屋にも利用できる六角石神社奥宮のようだ。
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頂上の様子。
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山頂から遠野盆地を見下ろす。
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頂上は風が冷たくて、証拠写真を撮ってすぐに退散した。
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今回の山旅で初めて目にした北海道では見られないセンジュガンピ。
下山後、温泉宿泊施設たかむろ水光園で昼過ぎまでのんびり過ごし、午後に恩師を訪ねた。
◎大学時代の恩師を訪ねる
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本堂の階段に腰かけてのツーショット
96歳になる大学時代の恩師・瀬川教授が、退官後遠野市のご実家のお寺の住職を継がれていた。ここまで来たら寄らずばなるまい。電話したらまだお元気とのことで、3年ぶりに訪問させていただいた。
2007年と北海道新幹線が開通した2016年にその恩師を訪ねる地理研究室OB17人のツアーでお邪魔しているが、それ以来3回目である。
3年ぶりにお会いしたが、お顔はお変わりなかったが、もともと遠かった耳がほとんど聴こえなくなっていた。話すことはしっかりしているが、こちらの言いたいことや聞きたいことは筆談でないと通じないのが残念だった。お寺も閉めてしまったそうだ。耳以外は悪いところはないそうで、100歳までは大丈夫そうだ。会話が成り立てば何時間でもいろいろ話したかったが、1時間ほどで失礼してきた。
これを読んで下さっている地理研OBの皆さんや先生を知っておられる方々へ「皆さんによろしくお伝え下さい」とのことでした。
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本堂に通じる杉木立の中で見送ってくれる先生。
東北の山旅、楽しまれてますね!
羨ましく拝見してました。
瀬川先生、お元気そうで何よりです。96歳ですか!
地理学特講で、ほとんど授業に出なかったのによい評価を点けて頂いたことを思い出します…(^_^ゞ
奥平教授の退官記念祝賀会の集合写真も見せてもらいました。hiromiさんも写っているのではないかと探してみましたが、あまりにも多くの人で分かりませんでした。
瀬川先生とのツーショットを拝見しました。
先生はお耳が遠くなられ、筆記による会話をなさったとのことでしたが、お元気そうな写真を拝見し安堵しました。
3年前の遠野訪問のブログも懐かしく見せていただきました。
電話の会話もたいへんでした。
合う補聴器がないくらい悪くなってなっているとのこと。
会話が弾まないので、どうしても先生の思い出話が多くなります。函館は本当に良いところだったとか、地理研究室の良き伝統や地理実習や巡検が楽しかったことなど話していました。
これから他人との会話ができなくなると、刺激がなくなるのでちょっと心配ですね。