葉が落ちて見通しの良くなった桧沢の滝
春の新緑の美しさと花の種類の多さが魅力の毛無山ではある。毎年、この時期に函館山楽クラブが刈払い作業をしているにもかかわらず、夏以降の大石の沼より先は、笹や夏草が生い茂って、途中で帰ってしまう登山者が多く、あまり評判のよろしくないのが残念である。
自分も、考えて見たら、新緑と花目的の春と冬だけの訪問ばかりで、紅葉時期は登ったことがない。
たまたま、11/4に函館山楽クラブと函館マウンテンクラブが刈払い作業をしたという情報が入ったので、すっかり葉の落ちた寂しい時期ではあるが、敬意を表して晩秋のこの山を初めて訪問してみた。
GPSトラックログ。帰りに故齋藤浩敏さんの慰霊プレートにも寄ってみた。
大野川に架かる桧沢橋の天板はまだ外されていなかった。
渡渉地点が数ヶ所ある桧沢川に絡んだ登山道を進む。
横の急斜面の登りから桧沢の滝を眺める。
この急斜面の木段は腐って、土が崩れていて、非常に登り辛くなっていた。
やがて、大石の沼に到着。モノトーンの木々とトドマツの緑が湖面に映って美しい。
大石の沼から稜線に乗るまでは、斜面をトラバースするような登山道が続くために、夏以降は笹や夏草が上から覆い被さってくるところである。そこもずっときれいに刈払われていた。
稜線の笹やぶの中の登山道も、わずか1年で笹やぶなってしまうが、広くきれいに刈払われていた。
頂上左手前眼下にひろがる平野部の北側
両側に噴火湾を従える駒ケ岳
広くきれいに刈払われた山頂部。手前は三角点。
頂上より手前に設置されている三等三角点と、頂上部に設置されている旧宮内庁直轄林の標石
右の丸い「宮」の字が彫られているのは、明治時代の皇室の御料林(宮内庁直轄林)であることを示す。
二股岳をバックに、記念撮影。
○帰りに寄った故齋藤浩敏さんの慰霊プレート
11/4の刈払いのときにも、誰かが寄ってくれたらしく、周りがきれいになっていた。
今年の5月下旬に2年ぶりに草刈りをしたが、その後、誰かがスコップで斜面を削って休みやすくしてくれたようだ。
ろうそく立てが固定されて、ろうそくが供えられ、可愛い草鞋人形も供えられていた。
またこの下のカーブ地点の木に造花のひまわりが2個結わえられていた。
1年目のときに真っ赤なハイビスカスの造花が同じように設置されていたことがあるが、同じ人かも?
登り1時間45分、下り1時間35分(寄り道も含む)。帰りに北斗市のせせらぎの湯に入って帰宅。
冬と春の記録は下記でどうぞ!
冬15年3月22日の故齋藤浩敏さんの毛無山慰霊登山会
新緑と多くの花が見頃な08年5月16日の毛無山