癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

小秀山(1982m)<二>

2010年07月30日 | 登山・旅行
〈二の谷コースに懸かる夫婦滝(左・落差80mの男滝、右・女滝)~この男滝の左側を高巻いて行くと、さらに子滝の孫滝が・・・〉
一昨夜から今朝方まで一日半降り続いた雨も上がり、青空が広がってきた。天気予報も日中は晴れ・・・迷わず小秀山へ。雨上がりでもあり、青海黒姫山に引き続いて得意のスパイク長靴・・・夏は蒸れるのが難点だが、ゴア効果がなくなって、朝露だけで靴下がグショグショになる登山靴よりずっとマシ。

中央アルプスの最初となった小秀山は、御嶽山の西側は裏木曽と呼ばれるが、長野県と岐阜県の県境を成す阿寺山地の主峰である。

施設の充実した乙女渓谷キャンプ場を起点として、滝が連続する渓谷から「カモシカ渡り」の岩稜へと、変化に富んだ二の谷コースを登り、三の谷コースを下って周回した。

この二の谷コースは、長い間、桟道が崩落して通行止めが続いていたが、2年前に夫婦滝の下まで、立派な桟道や階段や橋などを再整備をして登れるようになったばかりで、最高に楽しいコースだった・・・両岸は垂直に切り立った高い岩壁、その暗く深い谷の中を轟音を轟かせて連続する滝、おまけに今朝方まで降り続いた雨でその迫力がすざましい。飛沫で涼しいがずぶ濡れ状態。乙女渕~ねじれ滝~和合滝~クライマックスの夫婦滝~子滝~孫滝、頭上には天狗岩、烏帽子岩の奇岩・奇峰などなど休まる暇がない。

本格的な登山道となる夫婦滝の左側の高巻きも凄い急登。その上の子滝と孫滝を越えて、ようやく尾根に取り付くが、それも細くて険しい急登が続く。それを越えたと思ったら、カモシカ渡りのロッククライミングもどきの岩稜帯・・・。

三の谷コースと合流しても、その先にビラミッドピークと呼ばれる兜岩への急登が続く。そこを越えたら一転して、のどかな広い稜線となって、小さなポコをいくつか越えて穏やかな頂上へ。頂上にはこの7/3に完成したばかりの避難小屋「秀峰舎」が建っていた。

生憎の周りのガスで展望はなく、すぐ北側に見えるはずの御嶽山もなし。しかし、息つく暇もないほど変化に富んだコースに大満足!面白さでは印象に残る一山になるだろう。

三の谷コースは広く急な尾根に大きく緩やかにジグを切った変哲もない道で、下りには楽な道だった。三の谷登山口から林道を下って二の谷登山口でゴール。

7:00スタート、登り3時間40分、下り2時間30分、13:40ゴール。

下山後、ちょっと北上して日本三名湯の下呂温泉へ。国内唯一の温泉博物館を見て、共同浴場の「白鷺の湯」へ。これで、有馬温泉と草津温泉に引き続いて、日本三名湯制覇。しかし、悲しいかな、すべて共同浴場と日帰り温泉のみ・・・ホテルは眺めただけ。

その後、明日の奥三界岳への登山口に近いスーパーまで走った。近くの道の駅も暑そうなので、これから、夕食の買い物をして登山口へ。
〈追加画像〉
1、和合滝
2、夫婦滝の男滝
3、その上の子滝
4、ビラミッドピークと言われる兜岩への登り~ピークには積み重なった巨岩が・・・
5、下呂温泉の共同浴場に相応しくない洒落た「白鷺の湯」300円也