癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

妙高山<百>~火打山<百>~焼山<三>(2日目7/23分)

2010年07月23日 | 登山・旅行
〈天狗の庭の沼にその姿を映す端正な火打山〉

今日は予定通り、高谷池から火打山を越えて焼山までピストンして下山した。

○火打山(2462m)
深田久弥氏は「こんなに一点の黒もなく真っ白になる山は、私の知る限り加賀の白山と火打山以外にない」と書いているが、確かに、6月でも真っ白だった。

○焼山(2400m)
2007年から規制が解除されて再び登れるようになった新潟県唯一の活火山。釣鐘状のトロイデ型火山。北アルプスの焼岳と名前だけでなく、山容もそっくり。

4:30に、テントをそのままにして、サブザックで火打山経由で焼山を目指す。2200m以上はガスに覆われていて、山頂もそこからの展望なし。しかし、焼山を下山し始めて15分ほどで、今回の3山も北信の山もくっきりで大満足。火打山から先の登山道は夏草に覆われて、踏み跡ははっきりしているが、ほぼ薮漕状態。

最低コルの胴抜切戸は標高2000mで往路も復路も400mの急な登り返しがきつかった。

ヒュッテの管理人に、「速いですね。午前中に戻ってくるひとはほとんどいないですよ」と言われた。

往路3時間ちょうど、復路3時間15分、高谷池~笹ヶ峰キャンプ場2時間10分、14:10ゴール。

笹ヶ峰から降りて行く道路沿いにある杉野沢温泉「苗名の湯」に入る。前回の黒姫山の前日にも入ったが、山帰りの人で賑わっていた。明日は高妻山の予定なので、これから戸隠キャンプ場駐車場へ移動。明日辺り休みたいところだか、明後日は雨絡みの予報らしいので、もう1日頑張ろう!

〈追加画像〉
1、復路の火打山への登りから焼山を振り返る
2、復路の焼山の下りから火打山と胴抜切戸からの登り返しの尾根を眺める
3、笹ヶ峰キャンプ場への下りから、往復した焼山~影火打山~火打山を眺める



妙高山<百>~火打山<百>~焼山<三>(1日目7/22分)

2010年07月23日 | 登山・旅行
〈今夜のテン場・ハクサンコザクラの咲く高谷池〉

頸城三山(妙高山~火打山~焼山)を効率よく登るために、標高1200mの笹ヶ峰キャンプ場をスタートし、高谷池テン場で一泊するT字縦走にトライした。6月の北信の山からもよく見えていた山である。

〈2日間の計画は下記の通り〉
〈1日目〉笹ヶ峰キャンプ場~黒沢池~妙高山ピストン~高谷池テン場(泊)
〈2日目〉高谷池テン場~火打山~焼山ピストン~高谷池テン場~笹ヶ峰キャンプ場

今日登った妙高山( 2454m)は、「越後富士」とも呼ばれ、深田久弥氏は「越後のみならず、日本の名山だと思っている」と書いて、その山容の気品を絶賛している。妙高高原側から見ると均整のとれた美しさを見せるが、裏側の火打山からはドッシリとして荒々しく見える。

頂上への登山道が崩落して通行止めになっていた八海山を止めて、急遽100km以上西進して、明日からの予定だった妙高市の笹ヶ峰キャンプ場へ移動。

8:00、縦走装備でスタート。富士見平で火打山への道と分かれ、黒沢池を目指す。広い黒沢池湿原には一面真っ白な綿帽子の大きなワタスゲが目立つ。

黒沢池ヒュッテ前にリュックをデポし、サブザックで妙高山を目指す。大倉乗越で妙高と対面するはずが、ガスで見えず。長助分岐から頂上までは、ずっと沢型の露岩のワイルドな滅多に経験しないほどの急登が続く。多くの下山者と会う。

頂上は晴れていたが、周りにガスが立ち込めて展望はなし。平地が暑いので上昇気流が発生して、山に掛かるのであろうか?妙高大明神が祀られている南峰の方が8m高いので、そちらで昼食を摂る。

黒沢池ヒュッテで再び縦走装備を背負い、高谷池ヒュッテのテン場を目指す。咲き乱れる高山植物の花々と沼と湿原の織りなす景観が美しい。

テン場に着いてまずしたことは、2本担ぎ上げたビールを冷やす雪を取りに行くこと・・・テントを張り終えてギンギンに冷えたビールを飲む・・・500mlの180円でも最高に美味い!

夕方になったら、スカッ晴れになり、しかも無風。明日の火打山もバッチリ!湿原の周りで花の写真を撮ったり、背後から夕日を浴びながらブログを打ったりしてのんびり過ごす。テント泊ならではの至福のひとときだ。テントは5張りだが、ヒュッテは満杯状態で外で寛ぐ人々でとても賑やか。

夕食は、アルファ米のご飯にレトルトのビーフシチューを掛けたもの。自分で作ったキュウリの浅漬けやカルパスやつまみで2本目のビール。陽が沈むまでのんびり外で過ごす。

笹ヶ峰キャンプ場~妙高山4時間20分、妙高山~高谷池2時間10分、ゴール15:10。

〈追加画像〉
1、翌日、火打山から眺めた妙高山、手前は天狗の庭(高層湿原)2、北海道では見られないキネガサソウ
3、黒沢池のワタスゲ
4、担ぎ上げて、雪でギンギンに冷やした第3のビール