癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

白山(2702m)<百>~別山(2399m)(2日目7/28分)

2010年07月28日 | 登山・旅行
〈油坂の頭から別山を望む~頂上はガスの懸かっている山〉

今日は、南竜ヶ馬場テン場から別山へ登り、チブリ尾根を下って市ノ瀬まで下りた。

別山(べっさん)も白山を構成する山であるが、本峰の御前峰と直線で5.5kmも離れていることが山名の由来らしい。白山は火山だが、この山は水成岩から成る山である。その証拠に頂上近くの登山道に海岸で見られるような丸く研磨された石やそれらを包んだ集塊岩?が見られる。

朝起きたときは、周りが濃いガスですっぽり覆われていた。何も見えない中を歩くのであれば、別山への縦走を諦めることも考えた。しかし、夜が明けて来ると徐々にガスが取れて青空が広がって来たので、予定通り行動することに決定。朝食を摂り、夜露とガスで濡れたテントをビニール袋に入れてパッキング終了。

いつもはあまり眠れないテント泊だが、昨夜は割りと熟睡できたのでからだが軽い。今日のコースで最もきつい油坂の頭までの急登もノンストップで登り切った。目の前に目指す頂上と越えなければならない稜線上のピークが見える。

朝早くの2000mを越える稜線歩きは涼しくて汗も掻かない。昨日目にしなかったハクサンイチゲを初めこの稜線ならではの花を楽しみながら快調に歩く。

別山へ着いた途端、瞬間的に白山頂上に懸かっていたガスが晴れた。しかし、残念ながら昨秋と今春、毎日のように白山と別山を眺めた周りの山々はガスで見えなかった。あとは長いチブリ尾根をひたすら下ってゴール。休養日を取ったお陰で昨日今日と疲れを感じないで歩くことができた。。

スタート5:15、別山まで2時間、市ノ瀬までの下り3時間25分、10:40ゴール。

市ノ瀬ビジターセンター前で11:50の別当出合までのバスを待つ間に濡れたテントを干す。車を回収して、白峰温泉総湯で2日間の汗を流す。

その後、中央アルプスの最初の小秀山に近い岐阜県中津川市の道の駅「加子母」まで走ったが、明日と明後日は雨予報(涙)。
〈追加画像〉
1、南竜ヶ馬場の先の湿原
2、ふくよかな花を付けたウツボグサ
3、別山頂上から白山を望む
4、別山頂上に祀られている別山神社
5、下山後入った立派な白峰温泉・総湯~650円と高めだったが、快適だった。市街地の住宅はみんな似た様式





白山(2702m)<百>~別山(2399m)〈1日目7/27分〉

2010年07月28日 | 登山・旅行
〈室堂ビジターセンターの前から、午後になってようやく姿を現した白山頂上を見上げる〉

この白山は、石川県と岐阜県に跨る2,000m超級の最西端の山で、北陸を代表する名峰。昨秋と今春の山旅でこの周辺の山々から、嫌と言うほどその白く横たわる姿を目にした存在感のある山である。

泰澄上人により717年(養老元年)に開山。古くから霊峰として信仰され(白山信仰)、中世には白山修験の霊山として栄えた。また、この信仰を緒とする「白山神社」は日本各地に3千社あまりもあるとのこと。古来からの信仰の道として、禅定道が越前、美濃、加賀からそれぞれ開かれていた。また、高山植物に「ハクサン」を冠するものが20数種類もあることでも知られる。

今回は、白山だけなら日帰りできるが、せっかく大きな山なので、石川県側の市ノ瀬を起点として、良く目にした別山までの1泊2日のテント泊循環縦走を試みた。

1日目の今日は、別当出合をスタートし、横浜なにわやさんの助言を参考に、縦走装備で歩く距離を最小限に済ませるルートを採った。まず、砂防新道~南竜道と辿り、白山と別山の最低コルにある南龍ヶ馬場テン場までテントを担ぎ上げた。

そこから4本もある室堂までのコースの中からトンビ岩コースを登って、頂上の御前峰へ。御前峰からは、お池巡りコースの途中で大汝峰をピストンして室堂へと回り、さらにエコーラインから南龍ヶ馬場テン場へと戻った。

頂上へ着くまではガスの中で、種類の多い花を楽しむだけ。頂上からお池巡りコースに入った辺りから、ガスが取れ始め、青空の下に複雑な火山地形や火口湖などが見えるようになる。室堂に戻ったら、ようやくスッキリとした頂上が姿を現した。

平日にも関わらず物凄い登山者の数。さすが日本を代表する名山の一つだ。週末だったらどんな具合なのだろう。

5:05スタート、別当出合~南竜ヶ馬場テン場2時間55分、南竜ヶ馬場~室堂~御前峰1時間45分、御前峰~お池巡り~大汝峰~室堂~南竜ヶ馬場3時間45分、14:20ゴール。

今回もビールを350mlだが、2本担ぎ上げ、テン場のすぐ下に雪渓があって喜んだ。しかし、気圧の関係で膨張したのか?リングプルの溝に小さな亀裂が入ったようで、霧のように吹き出して1本はパー・・・こんなことは初めてだ(涙)。

〈追加画像〉
1、頂上から眼下の火口湖を見下ろす
2、池のほとりから頂上稜線を見上げる~頂上は左奥
3、一番大きな翠ヶ池~端の方を切って流し出したくなる衝動に駆られる。
4、ゴージャスなクルマユリの群生
5、非常に多く目に付いたクロユリの群落