癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

戸隠山(1904m)<二>

2010年06月13日 | 登山・旅行
〈下山後、鏡沼から眺めた戸隠山~左側の尾根を登り、稜線を右端まで辿った〉


今日も昨日に引き続き牧さんと一緒に戸隠山に登った。

鋸状に連なる戸隠連峰の山。平安時代から修験道場として、全国から山伏が訪れていたらしい。コースの大半が岩場のルートで鎖場も多い。特に垂直の「胸突き八丁」から「蟻の戸渡り」と言われるナイフリッジを通り、「剣の刃渡り」と続く箇所は、高所恐怖症の自分には計画段階から心配だった。

「戸隠(とがくし)」の名は、「天照大御神が、高天ヶ原の天の岩戸に隠れたとき、天手力雄命(たじからをのみこと)が、その岩戸をここまで投げ飛ばし、世に光を取り戻した。」との伝説による。中腹には戸隠神社(奥社)がある。

車2台を利用して、戸隠奧社入口から~八方睨~戸隠山~九頭竜山~一不動~戸隠牧場入口と周回した。核心部の下りは考えられないので、単独でも同じコースの予定だった。

戸隠神社奥社の大鳥居を潜り、真っ直ぐ続く巨木の杉並木の参道を進む。岩壁を背にした厳かな奧社から本格的な登山道となる。緩むことのない岩尾根の急登がずっと続き、どんどん高度を稼ぐ。岩壁の五十間長屋と百間長屋の下を通り、核心部へと入って行く。

ほぼ垂直な岩壁の鎖場が数ヶ所。やがて、高度感満点のナイフリッジの岩稜へ・・・幸い稜線はガスが懸かり、下や周りが良く見えないのが助かる。とてもではないが牧さんのように立って歩くことはできないので、四つん這いになって歩く。やがて、はば20cmほどの「蟻の戸渡り」は跨いで、両側のでっばりに足をかけてずるようにして前進し(これがここの正しい歩き方?)、必死になって通過・・・。

ここを通過してしまえばあとは怖いところはない。すぐに稜線に出て八方睨みの展望台へ。しかし、肝心の展望はなし。まもなくして、頂上へ到着。

頂上から一不動までの稜線歩きは、右側がスッパリと切れ落ち高度感は凄いが、怖いところはない。しかし、予想以上のきついアップダウンが続く。一不動からの下りもきつく、垂直と一枚岩のトラバースの鎖場が2ヶ所。やがて、斜度が緩み、牧場へと入って行く。二人とも足が速いので、スタート地点へ戻っても、まだ9:30。

5:10スタート、登り2時間、下り1時間55分、9:30ゴール。

幸い晴れて来て、隣の飯縄山も見えている。その飯縄山へ登って帰るという牧さんと別れて、戸隠山が見える鏡沼へ。登っている時は稜線にガスが懸かっていたが、それも取れてすっきりと見えていた。その後、戸隠神社中社を見て、温泉へ。

初日から14日間も晴天に恵まれたのも、連続登り続けたのも初めての経験・・・良く体が持ったものだ。明日から3日間は雨絡みの予報で、どうやら梅雨入りになりそう。その後もパッとしないようだ。明日は喜んで休養日とするが、明後日から頭を悩ましそう。

これで休めそうだと思ったら、どっと疲れが出た。どこも彷徨く気がしない。明日以降は山中にいてもしようがないので、長野市の近くの道の駅「オアシスおぶせ」まで走った。ところが、気温30℃・・・車で寝転がっていることもできず、道の駅のレストランで 、のんびりブログを打つ。


〈追加画像〉
1、「百間長屋」の岩壁の下を行く
2、高さ20m以上?はあった垂直な「胸突き岩」をよじ登る
3、一番の難所「蟻の戸渡り」へと入って行く~この手前に「○子さん、やすらかに」と書かれた鋼板が設置されていたが、こういうのは止めてほしい
4、展望のない頂上を彩っていた花~イワカガミ、ミツバオウレン、コケモモ、ゴゼンタチバナ
5、稜線上に聳える屏風岩~この上も越える