癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

往復22kmの歩きが報いられた平ヶ岳

2008年06月27日 | 登山・旅行
今日も天候にめぐまれ、ハードなロングコースで有名な平ヶ岳に登ることができた。この山は百名山で、新潟県と群馬県の境界稜線上の最高峰(2141m)で、尾瀬に近い奥深い山である。

昨夜は、同じ道の駅で来るときのフェリーで同室だったバイクツーリングの青年と偶然会い、1時間ほど飲みながらお喋りをする。朝は霧雨が降っていたのでゆっくり起きる。彼に見送られて山は諦めて尾瀬へ向かう。

途中の荒沢岳の登山口はパス。平ヶ岳の鷹ノ巣登山口もパスして5分ほど走ったら、上空に青空が覗く。雨の心配はなさそうだ。ガス中でも頂上付近の高層湿原と花は楽しめそうだ。慌てて戻って、6:30スタート。

登山口の表示に「軽装で登り6時間30分、下り4時間30分」と書かれてある。結果的には、登り4時間30分、下り3時間50分で済んだだ。下山後に入った銀山平キャンプ場の温泉の管理人に「そんなに速く登った人は聞いたことがない」と驚かれた。

登り始めは濃いガスだったが登るに連れて徐々に晴れ出し、頂上も池ノ岱の姫沼越しにすっきりとした姿で迎えてくれた(画像)。そこから頂上までの湿原にはハクサンコザクラ、チングルマ、イワイチョウ、コイワカガミ、ショウジョウバカマ、ミツバオーレンなどの花がたくさん咲いていた。

頂上の西側からは、荒沢岳、越後三山、昨日登った巻機山方面の山や至仏山などの展望が広がるが、一番近い燧ヶ岳などの東側はガスで姿を隠したまま。しかし、下りの尾根からはその東側の展望は全部見えた。

下山途中に大きなリュックを背負った単独の女性が登ってきた。当てにしていたという手前の台倉清水は、まだ雪渓の下だと教えたら、水の採れる「上の白沢清水までがんばります」と言って登って行った。

下山後、銀山平キャンプ場の温泉に入り、さらに携帯の通じる大湯温泉郷まで戻って、明日の荒沢岳に備える。