癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

恩師を訪ねる旅

2007年07月17日 | 登山・旅行
 7/15~16、学生時代の地理研究室OB15名(73~57歳)と共に、当時の恩師(84歳)を訪ねる旅を楽しんだ。恩師の専門は自然地理学で、我が国の海岸段丘の権威でもある。今でも役に立っている地形や地形図の読み方等を教えていただき、登山への興味も植え付けてくださった方でもある。初めて羊蹄山へ登ったのもこの恩師に連れられてであり、横津岳などへも我々と一緒によく登ってくれたものである。

 退官後は、故郷である岩手県遠野市へ戻り、実家のお寺を継いで第14代目住職となっておられる。前回同様、その年齢を感じさせないご壮健振りには驚かされる。話の仕方も昔と全く変わらないし、夜の飲み会も12時までしっかりと付き合う(私を含めて3人が先にダウン・・・情けない!)。あちこち見て歩くときの車の乗り降りはもちろん、階段や山道などでも我々よりスタスタ・・・これも、当時と全く同じである・・・この年代のいろいろな人は知っているが、これほどの怪物はみたことがない。この若さに刺激されて、学生時代に戻り、元気をもらえるすばらしい旅となる・・・・。

 この旅は、3年前に引き続き2回目である。前回は、遠野市中心の旅であったが、今回は、盛岡市中心の旅であった。

           

 海峡線を潜り、八戸で新幹線に乗り換えて、盛岡へ・・・いつも旅は車なので、久しぶりの列車の旅がうれしい。マイクロバスに乗り換え、迎えを兼ねて遠野市の恩師のお寺へ向かう。今回初参加のものも数名いて、大感激の対面である。前回同様、一緒にお経を唱えるという貴重な経験をする。

           
           

 再び、盛岡に戻り、まずは、ズバリ試飲目的の地酒メーカー「あさ開き酒蔵」へ。さらに、盛岡ゆかりの金田一京助・新渡戸稲造・米内光政らを中心とした「盛岡市先人記念館」でお勉強後、盛岡の奥座敷・繋温泉へ。一番大きなホテル大観に落ち着く。

           
           

 翌日は、心配していた台風4号もそれたらしく、スカッパレでは無かったが、まあまあ良い天候であった。2台のジャンボタクシーに分乗して、盛岡市観光を楽しむ。

           

 まずは、樹齢800年という「七ツ田の弘法桜」を見て、現在放映中のNHK朝の連続テレビ小説「どんど晴れ」ですっかり名所になった小岩井農場の一本桜へ。残念ながら岩手山の頂上部は雲に隠れたままであった。さらに、小岩井農場に寄り、市街地へ。まずは、父母を初めとして他の家族とともに四畳半の部屋に住んだという「石川啄木新婚の家」へ。

           

           

 さらに、有名な「石割桜」を見て、最後の「岩山」へ。盛岡市街地とその郊外の展望を楽しむ。一昨年登った姫神山はその姿を見せてくれていたが、その翌日に登った岩手山は頂上部を隠したままで、昨年登った早池峰山は裾からすっぽりと隠れたままであった。

 マイクロバスの中で、大きな被害を出した中越沖地震発生のニュースを知る。昼食の盛岡冷麺を食べて、盛岡駅へ。ところが、地震の影響で、新幹線が40分遅れ、そのため、八戸で接続の特急には乗れず、次の列車に。それも30分ほど遅れて、結局は予定より2時間以上も遅く帰函。