癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

献杯??

2006年12月24日 | 日常生活・つぶやき
 昨年末に葬儀委員長を仰せつかった故元函館スキー指導員会会長Ya氏の一周忌が今日執り行われ、それに招かれた。数日前に電話をいただく。「食事のときの献杯をお願いしたいのですが・・・・」

 恥ずかしながら、初めて耳にした言葉である。まさか、法事の場で乾杯はないわけだから、話の内容から、漢字で書くと献杯となるのかな?と思った。しかし、「それってなんですか?」とも聞くわけにもいかず、「はい、私でよければ・・・」とお引き受けした。めでたい席での乾杯の発声は数え切れないほどしたことがあるが、これはもちろん初体験である。

 何ごとも勉強である。早速、ネットで「献杯」と検索を入れる・・・出てきた出てきた・・・割と新しい習慣らしい。乾杯から派生した言葉で、葬儀や法事の食事の前の発声の言葉らしい。おまけに浄土真宗は「ご冥福を祈る」という言葉は使わないことも分かった。

 これまで、何度か葬儀委員長も仰せつかり、他人の法事にも出た。また、自分の母や妻の法事も取り仕切ったが、そのような習わしに出会ったことがなかった。葬儀屋さんから言われたこともなかった。これまでは、誰かが「いただきましょう!」とか、遺族が「召し上がってください」と声を出していたような気がする。

 勉強の成果を生かし、今日のお招きへの感謝の言葉の後に、この1年間で改めて感じた故人への思いを簡単に話し、「献杯」の発声をした。祝い事のように元気にやるわけにもいかず、また、私のごく短い話に涙する遺族もいて、もちろん、発声の後に拍手もあるわけないし・・・。何となく、すっきりとした感じではなかったが、無事?務めを果たし安堵した。