南関東山巡り4日目も、好天に恵まれたまさに陽だまり登山であった。
両神山は秩父の奥地にそびえる日本百名山の山である。
思いがけない同行者が現れた。妙義山で同行いただいたKa女史とSa女史と一緒に大雪の紅葉登山にいらした地元埼玉県のSa氏である。
彼も初めてという日向大谷コースを往復した。妻は東京の友人のところへ泊まりがけで遊びに行った。
断崖絶壁を巡らし、苔蒸した大きな岩が積み重なるダイナミックな沢を源頭まで詰めて尾根に上がると、深い谷を挟んで白い絶壁の上の尖った岩峰の頂上との対面である。頂上までは尾根の上を進む。鎖場が数ヶ所あるが怖い所もなく、最後の鎖場をよじ登ると、岩峰が鎮座する狭い頂上に到着。
すでに先客が数名。のんびりとしたかったが次々と到着者が増える。それでも50分ほど展望を楽しむ。
展望は360度見事。秩父連峰、西上州や日光方面、雪化粧した八ヶ岳や北アルプスや南アルプスも微かに望める。途中、白藤の滝に寄って下山する。
下山後、両神温泉薬師の湯に入り、Sa氏に誘われて、たまたま今夜が宵宮祭の「秩父夜祭」を見るためと明日の武甲山に備えて、道の駅[ちちぶ]に落ち着く。夜祭を見て、帰路に就くSa氏と別れて、そのまま目の前に武甲山を眺めながら車中泊。
〈所要時間〉登り3:15 下り3:00