癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

九州山岳巡礼9日目 韓国岳(1700m)~高千穂峰(1574m)縦走〈鹿児島県・宮崎県〉

2005年12月01日 | 登山・旅行
いよいよ師走の入りの朝を迎える。さすが、内陸の高所では、九州でも連日マイナス気温の朝である。

鹿児島と宮崎の両県に跨る霧島連山の最高峰が韓国岳(からくにだけ)であり、日本百名山の山である。山頂から韓の国まで見渡せるというのが、山名の由来と言われている。また、『古事記』に天孫降臨の山として伝えられる高千穂峰は、日本三百名山に選ばれている。どちらもコニーデ型の活火山である。

この二つの山の間には、クレーターのような噴火口がいくつもあり、獅子戸岳~新燃山~中岳と連なっている。地図を見ているうちに、ぜひとも縦走したくなった。

そこで、家内に韓国岳登山口のえびの高原から高千穂峰登山口の高千穂河原まで車の移動をしてもらい、縦走後、高千穂峰を二人で登った。

夜明け前の7:00にスタートする。スタート時には見えていた韓国岳頂上はガスの中であった。日の出前の写真撮ろうと夜中に登った2人のカメラマンが腐っていた。獅子戸岳を目指して下って行くころにはとすっかり晴れて、高千穂峰も見えるようになったが、一番大きな大浪池は見ることができなかった。

霧島連続で最も新しい新燃山は、火口壁から噴煙を上げながらも、底にはコバルトブルーの水を湛えていた。中岳経由で高千穂峰を見ながら(添付画像)高千穂河原に下りたのは、11:15であった。

車の中で昼食をとり、高千穂峰の溶岩や火山礫の急斜面を噴煙を上げるお釜を見ながら往復する。頂上の逆鉾とたなびく日の丸が印象的であったが、相変わらず遠望は霞んでいた。
タイム・縦走部分(単独)4:15、高千穂峰(2名) 登り 1:35、 下り 1:05

下山後、次の予定の開聞岳を目指して薩摩半島最南端まで走る。ここの麓には、20歳の誕生日に泊まって、研究室仲間に誕生パーティをしてもらった国民宿舎かいもん荘がある。しかも、建物がなんと当時のままである。懐かしさもあり、11日ぶりにちゃんとした食事をたべて布団で寝るのも悪くないだろうと泊まることにする。