栄電気のココロ

栄電気の周りで起こる出来事を書いています。お客様との出来事や電気の事、江東区亀戸から発信しております。

わだかまりは時間が解決してくれた

2019年11月29日 19時05分13秒 | お客様との絆
電気工事を直前になってドタキャンされたあるお客様。
街の電器店にはよくある子世代の介入によるキャンセル。

材料を揃え電力会社への図面も完成し、手配も完了し施工の直前のキャンセルでした。
一方的なキャンセルの申し入れ。こちらは材料も手配も全て完了しているという事を伝えても聞く耳を持ちませんでした。

もうこれで今までのご縁はなかったと思いしばらく疎遠の状態でした。

あれから8年経ったところでしょうか?

台風直後の慌ただしい時でした。エアコンを入れ替えてほしいと子世代の奥様から連絡がありました。
やはり前回ドタキャンしたことのわだかまりが気になっていたらしく、まずはお詫びをさせてくださいという言葉から始まりました。

私はもう二度ととかブラックリストとか出禁とかそういう事は致しません。
その時の仕事に縁がなかったと流すようにしています。

その時は悔しい思いをしましたが、だからと言って今、困って来ている人を門前払いには出来ません。

疎遠になっていた8年間おそらくお客様もちょっとした細かいことを頼みたかった事でしょう。
でもそれが言いにくかったようでした。

伺うと、あれも、これもとエアコンの入替工事以外の細かい作業の依頼もありました。

作業が終わり会計を済ませ、来年のカレンダーをお渡しすると。

『これこれ! このカレンダーが無くて寂しかったのヨ。』と。


久しぶりに見る栄電気のカレンダーを喜んでいました。

再びご縁がはじまりました。 

ご依頼ありがとうございました。





防火ダンパーの中間取付タイプ初めて付けました

2019年11月28日 19時17分28秒 | Weblog
火災が起きた時、近隣または自分のところの延焼を防ぐ為に建物の法律ででいろいろ決まりがあります。 

そんな設備の一つに防火ダンパーという物があります。 

換気扇設備にそれがあります。 

都内のマンションには義務付けされていて、換気扇の排気する部分にそれがあります。 

どういう動きで火災の延焼を防ぐかというと。 
火災が起きた時の熱で、出入り口を閉ざすのです。

防火扉は目にするのでわかりますよね。
アレと同じ役割を換気扇のところで行うのです。

換気扇の排気口なんて見たことありませんよね。 
丸い排気口にシャッターがあって120度の熱になると蓋が閉まる仕組みになっています。

これが防火ダンパー。 一度懐中電灯で覗いてみるのもいいかも?

上記のように普通は排気口のところについていて、通常換気扇の交換工事などの時は触る事は無いのですが、今回、換気ダクトの途中に設置する防火ダクトだったので、初めてその取付を行いました。

物はコレ。


下側の半円の板が火災時に閉まる仕掛けです。
こんな感じに取付ました。 

でもね。。。
今回交換工事なのですが、以前に取付した業者はこの防火ダンパーを取付していませんでした。 

この建物の管理会社から防火ダンパーを取付するよう指示されたので用意したのですが、指示されなかったら、私も取付しなかったと思います。 

それだけこの中間型の防火ダンパーは珍しいと思います。
恐らく亀戸でもここだけだと思います。

でも、この事で、防火ダンパーの中間取付型の存在を知り、勉強になりました。

この業界にそれなりに長いですけど、まだ知らない事がけっこうあります。
日々精進です。


ビルトインガスコンロをIHクッキングヒーターに交換

2019年11月23日 18時12分05秒 | はじめての方へ
東日本大震災前は、この仕事が多くありました。 

オール電化住宅と言って、キッチンとお風呂のガスをやめて全て電気にすると、電力会社から割引など特典が多く光熱費削減として人気がある設備でした。 

震災以降、電気を使う事があまり良くない風潮、電力自由化で様ざまな電力会社の進出。 ホントにお得なの?という疑問も出て最近はIHクッキングヒーターの需要が少なくなりました。 

今回ご相談を受けた方は、ガスコンロで危ない思いをしたそうです。 
火の消し忘れ。 高齢と共に認知症も心配です。 
事が起きてからでは遅い。 そう決断され、IHクッキングヒーターの導入を決意されました。 



今回のガスコンロは、ガスオーブンレンジとの組み合わせでした。 
両方とも撤去します。


こんな感じに外しました。
さぁここからが大変。 天板のこびり付いた油を取らなければなりません。 
アルカリ性の洗剤を使用し根気よく取り除きます。


キッチンペーパーを周りに貼り付けシュシュシュとね。 

しばらく漬け置きしている間に配線工事をします。 


分電盤とユニットバス、そしてユニットバスの向こう側がキッチンです。 
ユニットバスまでは天井裏を配線し、キッチンからは露出配線する事にしました。 

使う電線はコレ。 使いやすい。
5.5スケアでアースが1.6mm 2号モールに収まります。 
2.6のVVFより柔らかいので取り回しがしやすいのです。

分電盤の裏から呼び棒を差し込みユニットバスの天井でキャッチ。

この棒に電線を巻き付け引っ張ってきます。 

キッチン、冷蔵庫の裏側に電線が出てきました。 
冷蔵庫の横を露出配線するので、配線は冷蔵庫で隠れます。 

そうしているウチに天板の油も取れたようなので、IHコンロを埋込ました。 


ガスオーブンレンジのあった空間は収納棚にするそうです。

試運転をし、使い方の説明をしてお引渡しです。 

思ったよりお湯の沸騰が早くて驚いているようでした。 

冬の季節はフリース素材の服を着る事が多いと思います。 
炎によって一瞬のウチに引火します。 
IHだからと言って完璧な安全策ではありませんが、炎が無い分安心して良いと思います。 

今回のようにガスからIHへの切り替えは配線が必要になりますので、必ずしも施工できるとは限りません。 
現地を確認してからの判断になります。 

ご相談お待ちしております。


クレームのお詫び対応に行ったら、お芋をもらった

2019年11月21日 19時20分31秒 | はじめての方へ
仕事の失敗は誰もが望んでいるわけではないけど、起きてしまう。

電気屋の世界では商品の不良だったり設置の不良だったりする。 

商品の不良の場合は製造メーカーの責任だけど、お客様からするとそんな事は関係ない。

使える環境を提供しているのが電気屋の役目なのだから。

だから扱う商品はできるだけ対応の良いメーカーを選ぶようにしている。

ネットや量販店を利用している人は割り切っているところあるけど、街の電気屋を利用している人は、商品の品質も求めている場合が多いので、その点も気を使って商品の選定をしています。 

なるべくトラブルなくお客様に迷惑をかけないようにしていても、不具合はゼロにはならない。 

今回、そのお詫びの対応をするためにお客様のところへ向かった。

一度、従業員が行き、その時は問題無かったという事だったが、再び不具合が発生。一回で解決しないという事は、お客様の怒りを感じたので、今回は私が向かった。

原因はほぼ分かりましたが、現在の栄電気の状況だと、製造メーカーに任せた方がいいので、その旨をお客さまに伝えた。 

クレーム対処は憂鬱になる。こういう仕事が好きな人はいないと思う。 

それこそ胃が痛くなる。 胃潰瘍などはこういうストレスが原因だったりする。 

延々と苦情を言う人もいる。ネチネチと言う人もいれば、声を荒げて言う人もいる。 

そんな覚悟で訪問したら、思いの外、お土産にお芋をくれた。



お客様も職人気質。 ここで何で?とかそんなヤボな事は聞かず、素直に、『ありがとう、ご馳走様』と頂いてきました。

工業製品である以上、電気製品は壊れる。 

壊れたから買い替えるというのが、今の日本の家電事情。

突然不具合が起きた電気製品。誰しも、『何で動かないんだよ!!』と不満が起きるはず。その矛先を電気店に向けるのが一般的。

その時にどう対処するか? その時のお店やスタッフの対応でお客様が受ける印象が断然違ってくる。

今回は買い替えではありませんが、もしかしたら、私の対応が良かったのかも知れない。 

このお芋は、今日の私をちょっと応援してくれたように感じた。 

エアコンの掃除をしながらいろいろアドバイスをしています。

2019年11月18日 19時10分29秒 | Weblog
今年最後のエアコンクリーニングday。

いろいろな作業をする栄電気。 エアコンのクリーニングは緊急性がありません。
(時々、物件物で入居者が入る前にと急がされる時あるけど)

いつも、お客様の希望日を聞いて、なるべく複数の人と同じ日に作業するようにしています。
その方が道具類を車に積み込む都合効率よく作業できます。

効率よく仕事ができる分、価格も安くできます。

今回は3件の現場を順序良く回るよう段取りしました。

1件目はお掃除機能付きのエアコンでした。 普及タイプのエアコンより分解する部品数が多くなります。

これがお掃除メカ

お掃除メカを外したら、ドレンパンと呼ばれる、水を受ける皿を外します。

二人で訪問したので、もう一人は外した部品を洗浄します。

室内機本体は電装部品をほとんど外します。
だいぶカビとホコリで汚れています。


洗浄中!!!



洗浄終了。綺麗になったでしょ。



2件目


送風口を覗いたら気になってしまったようです。 ファンの羽の先にあるのはカビなんですよ。


きれいになりました。


この時気になったのがコレ。 数年前から流行っている室外機の上に乗せる保温材。なんでもネットでの都市伝説。 これを付けると節電になるとか?
間違っていますよ!! エアコンの室外機は風通しを良くして熱を逃がした方が良いのです。 これだと熱がこもってしまうでしょ。 本来は日陰にする為にこのような処置をするようになったのですが、いつの間にか? 包み込むようになってしまったようです。

お客様に説明して。


外しました。

3件目。

ナショナルブランドのエアコン。 
年式的に古い機種です。 
エアコン洗浄はリスクがあります。 分解した時、経年劣化でプラスチック部品など割れたりします。 ネジなどは錆びてボロボロだったり。 
分解したことで、壊してしまうような事があります。 

過去それで大損害をしたことがあります。 

その為に栄電気では損害保険に加入していますが、10年経過したエアコンを分解洗浄した時は万が一の事があっても保険は使えないと指摘されました。

これでは保険に入ってないのに車の運転をするのと同じです。

栄電気では原則10年超えたエアコンは分解洗浄しないようにしました。 

・・・・でも、今回のお客様のエアコンは10年超えていますが、この夏の状況や賃貸物件である事からお受けすることにしました。 その辺は臨機応変にしています。

杓子定規な対応はしない。お客様はそれぞれなんだから。

今回3件まわって、それぞれのお客様となるべく話をするようにしました。
そこからいろいろなアドバイスが生まれます。 

間違った使い方を注意したり、効率よいフィルターの掃除の仕方を教えたり。 
エアコンの掃除をする以外の事を伝える事が出来ました。 

こういう事も栄電気の魅力だと感じてくれたら嬉しいです。