栄電気のココロ

栄電気の周りで起こる出来事を書いています。お客様との出来事や電気の事、江東区亀戸から発信しております。

集合住宅の入り口の照明を自動点灯にしました。

2018年05月31日 19時36分12秒 | Weblog
賃貸マンションのオーナ様より、マンション入り口の照明を夜になると自動で点灯させてほしいと相談にきました。 

今まではオーナー様が毎晩スイッチを手動で入れて点灯させていました。 

集合住宅ではいろいろな人が入居しています。 

必ずしも同じ生活リズムではありません。 

夜勤の人もいれば平日休みの人もいる。 

オーナー様がせっかく夜になってマンションの入り口を明るくしようとスイッチを入れても、電気代がモッタイナイという住民もいて、スイッチを切ってしまう人もいるそうです。 

そこで、人間を介在しなくても自動で点灯させるようにしたいという相談に来たのです。 

あらかじめ、そのような想定で配線されていればいいのですが、既存の照明配線からそのようにするのは新しく配線する必要があります。 


最初は、タイマーで制御しようと思いました。 

今まで入り切りしていた、スイッチ部に取り付けるのです。 

ところが、タイマーだと夏と冬で点灯開始時刻を変更しなければなりません。 

既存のスイッチに交換して出来るタイマースイッチだとその変更をオーナー様がやらないと出来ないので、高齢のオーナー様なので、操作性からこの仕様は無理と判断しました。
 

暗くなると点灯させるセンサースイッチをEEスイッチと言って、外壁に取り付けて制御します。 

これならオーナー様はノータッチで点灯出来ます。 

でも、どうやって外壁まで配線できるか? 

そこが腕の見せどころです。 


外壁に近いダウンライトを外して天井裏を確認。




おおつ!! 鉄骨と天井ボードの空間を利用してここに穴を開ければ、通線出来る!




無事通線できて、EEスイッチを取り付ける事が出来ました。 

(完成写真忘れ)


これでオーナー様が思っていた理想的な仕様になりました。 

築20年? 長年、面倒とは思いながら、家賃をもらっている手前、住民さんに快適に暮らしてもらおうと、毎日スイッチを入れていたそうです。 

その作業から解放されて、オーナー様は大変喜んでいました。 

良かったですね。 

ご依頼ありがとうございました。


情報の拡散にビビった時間を過ごした。不正確な情報もこうして広まる

2018年05月30日 19時51分36秒 | はじめての方へ
ことの始まりは、お店に買い物に来たお客様への対応でした。 

『この電池と同じ大きさのをください!』 

よくある出来事です。乾電池のサイズ、単一とか単三とか名称が分からないから持参してくるお客様は大勢います。 

その見本として持参された電池を受け取とると。 

アチぃ! 2個あるうちの1個が異常に熱いのです。

とっさに気づきました。 

これは乾電池を短絡させて通電してしまった事による発熱。  

よくお菓子の缶や、海苔の缶に乾電池を入れて同様な発熱を経験しているので、同じ現象が起きていると思いました。 

恐らくお客さまが入れてきた袋に原因があると思い、見せてもらいました。 

保温シートが内装されたショッピングバッグでした。 

アルミは電気を通す。アルミの保温材による短絡と思い、これは注意喚起しないと! そう思いツイッターに投稿しました。



僕のフォロワーは2500人程度、有名人でもインフルエンサーでもない。 ごく普通の注意情報だと思って投稿しました。 

ところが、急にリツートと言って、投稿のシェアーという第三者にも見せる再投稿してくれる人が次々と現れ。 



翌日には200万件の回覧数となってしまいました。 

SNSの用語でバズるといい、まさにバズっていました。 

こうなると、方々のネット上のまとめサイトから連絡があり、投稿を引用させて欲しいと依頼が来ました。 

私もこの時は、情報として皆さんにも知って欲しいと思い、有無をいわず承諾をしていきました。  


そんな時、ツイッターのコメント欄に保温材はビニールコーティングされているので通電しないという書き込みがありました。 

ん? 

これは検証しなくては、私は間違った情報を発信してしまったかもしれない。 

そんな不安を元に、自宅にある数枚の保温材にテスターを当てて検証しました。 



通電するとピーっと音がするのですが、どこにテスター棒を当てても何も反応しません。 

保温シートは通電しなかったのです。 

私は不正確な情報を拡散させてしまったのです。 



夕刻の時間では約250万件の回覧数と増えていたところでした。 

これは投稿の修正をしなければいけない! でもツイッターというのは一度投稿したものは修正できません。 

拡散されたものは元に戻せないのです。あとは時間とともに鎮火を待つだけです。 

ツイッター上ではこのテストした動画も投稿し、アルミ保温材が原因ではないことを伝え、推測ですが、バッグの中に鍵などの金属による接触の発熱ではないかと投稿しました。

ネットのまとめサイトからも連絡が入り、発信を取りやめたところや、この検証したところまで載せてくれ、今回は保温シートではないが、乾電池をむき出しのままで袋や缶にいれるのは発熱の恐れがあるというようにまとめてくれるサイトもありました。 


今回、思い込みの投稿でご迷惑をかけた方、申し訳ありませんでした。 

そして、ネットの拡散ってこうやって雪だるまのように膨れ上がっていくんだと実感しました。  

また、世にいうフェイクニュースやデマも同様に拡散してしまうのも、このようになるんだなぁと実感しました。

発信する側も受ける側も、情報の正しさを見極めないといけませんね。 
 

これがこりて、発信が少なくするって事はしませんよ。 

これからも、発信していきますので、ご贔屓のほどよろしくお願いいたします。


アンテナが境界線を越えていたので撤去しました。

2018年05月28日 19時14分30秒 | デジタル放送あれこれ
これで分かるだろうか?



ビルとビルの間。 空が映っていますが、そのわずかな隙間の中に何かあります。 

右側のビルの屋上にアンテナがあるのです。 

現在左のビルが建築中で、もう少しで右のビルと肩を並べます。 

そうなると。 

上空で境界線を越えたアンテナが邪魔になってしまいます。 


以前は左のビルの方が小さく、右の高いビルからテレビの電波をもらっていたくらいでした。 

東京ではこのような隣り同士でアンテナの電波を融通しあっている場所が多くありました。 

地デジになり、スカイツリーから電波が出ると、小さい建物で、ビルの陰に隠れても、電波障害が無くなり、このような設備は不要となりました。 


実はこの境界線を飛び出したアンテナもその名残です。 

今回不要となりましたので、撤去となりました。 

見積もり時、下から見ただけなので、屋上は平らだし特に問題ないと安易に考えていました。 

ところが。 



屋上棟の上に給水用のタンクのやぐらがあり、そのやぐらにマストが設置してありました。 

現物はデカイ。 

目測を誤りました。 

重さを軽減する為に、上空でアンテナの素子を切断して軽くし、さらにマストに取り付けたままパーツを分解。 

ステンレスなので重い。 


現場の写真が余裕なく撮れませんでした。 

工具や部材を落としたら大変!下で作業している人がいるので慎重に行いました。 

久しぶりに恐怖を感じた現場でした。 


後日ビルのオーナー様が支払に来た時に、『高くて大変だったでしょ~』

という言葉に。 

『高いの慣れてますから平気でしたよ』 

強がりを言ってしまった沼ちゃんでした。 


エアコンを外してから分かりました、間違って使っていました。

2018年05月26日 18時17分57秒 | エアコン工事
エアコンの入れ替え工事。 

取り外したエアコン処分するので、特に気にしてなかったのですが、倉庫に戻ってきて気づきました。 



わかります? 

このエアコンのフィルターが前面パネルから飛び出しています。 

お客様はこのまま使っていたようです。 

これだとフィルターの役割はしてません。 

それにしても、うまくパネルから飛び出したものです。 

このエアコンの構造がそうなりやすいのかも知れませんね。 


新しいエアコンはきちんとフィルターのレールがしっかりしているので、このようにはなりません。


ところで、こういうミスをする人ってどういう方だと思いますか? 

年配の方? 機械オンチ?


違うのですよ。 

若い方で、システム開発をしている方です。 

逆にいうと、誰もがやり兼ねない事なのです。 


私達街の電器店って、年配の方が利用すると思いがちですが、今は違ってきました。 

きちんと情報を伝えて正直に商売をしている人から買いたいという人が増えてきたと感じています。 

実際に、栄電気ではそういうお客様が新規のお客様として増えてきました。 


ウチは年配のお客しか来ないから・・・ そう思っている同業者は考えを変えて欲しいなぁ。 

全ての人を対象にした商売をしないと。 


今回依頼を受けたお客様と取引をしてそう感じました。 



床屋さんのクルクルのランプを交換しました。

2018年05月25日 18時58分56秒 | Weblog
床屋さんの店先にあるクルクル回る看板? 

正式名称はサインポールと呼ぶそうで、なんでフランスの国旗みたいな配色なんだろう? 

そんな疑問でチョット調べたら。 

昔の理容師はお医者さんだったそうで、赤は血液の色だそうです。 

この配色の説はいろいろあって、海外でも似たようなサインポールがあるそうです。

日本だけじゃないんですね。 




そんなサインポール。 

中にランプが入っているのですが、このランプ切れで理容室から交換依頼が来ました。 

壁に取り付けてあるものの、上のカバーを外せば蛍光灯がすぐ外せるだろう。 そう思っていたら考えが甘かった。 


ハシゴを掛けて上側カバーのビスを4か所外すと。 

透明な筒の中に三色のクルクル回る筒が出てきました。 これもビスで固定され、2本のビスを外すと、モータの軸受けとともに抜けました。 

ハシゴの上では落下の恐れがあるので、地上に降りて作業します。



この3色の筒の中にランプがあると思ったら、さらに白い筒がビスで固定されていました。 

これも外して、ようやく蛍光灯を固定する器具が現れました。


当初ハシゴの上で蛍光灯を交換と、思っていましたが、これでは無理です。 

結構複雑で、この作業はお店の人が自分でやるのは困難だと思いました。 

もっともこのタイプのサインポールだけかも知れませんけどね。

そして!

子供の頃から、このサインポールの仕組みに興味がありました。 

クルクル回って何か上にのぼっているように見える。 

どんな構造になっているのだろう? 

そんな疑問を持ちつつ、40数年。 

ようやくこの構造の疑問が解決しました。 

ちと大変だけど、楽しい仕事でした。 

ご依頼ありがとうございました。