栄電気のココロ

栄電気の周りで起こる出来事を書いています。お客様との出来事や電気の事、江東区亀戸から発信しております。

新設専門の業者との違い

2022年08月31日 12時57分00秒 | Weblog
工事業者の中には新築だったり、商品の設置専門で工事を行っている業者がいます。 エアコンなど春先に設置講習を受けて真夏には即実践です。 

この中で自分の施工した工事はどれだけのレベルなのか? 
見栄えというのはお客様も分かりますが、見えない部分や施工した当人も分かってない所も実はあるのです。 

今回お客様からテレビの映りが悪いと相談を受け調査しました。 
新築時に建てたアンテナです。まだ10年は経ってないとの事。 

調べていくと、屋根に建てたアンテナを家の中に引き込む所のジョイント部分が腐食していました。


アンテナ線の真ん中の芯が腐食しています。



ジョイント部分を外すと、芯が折れてました。



ここで電波が遮断されアンテナの電波が家の中まで伝わらなかったのです。 

この原因はこのジョイント部分をこの施工した業者はビニールテープで巻いて防水処理をしたからです。 

この部分は常に風雨があたります。 
ビニールテープだけではダメなのです。 
今回自己融着テープという防水がしっかりできるテープで接続して受信環境は改善されました。 

この障害を解決して思たのは、この施工した業者は新築専門なのではないか?と思いました。 自分の施工した物がどれだけ?耐久するか?実際に経験をしてないのではないかと思うのです。 

私の場合は新築はほとんど行いません。今回のようにトラブルを解決する事の方が多いのです。 こういう作業をしていると、こういう施工をするとこういうトラブルが起きやすいと経験します。
これは技術として私に蓄積していきます。 

こうエラそうな事言っても、この業界で35年ほど仕事をしていますが未だに分からない事や新しい経験もあります。
大切な事は他人の失敗も自分の事のように受け止め自分の中に技術として蓄積する、その心構えだと思います。

お客様の現場は一つひとつ違います。同じ現場というのは無いのです。 
再現性の無い仕事、常に新しい取り組みを必要とする仕事。 
とても楽しくやりがいのあるある仕事だと思います。

この仕事の魅力を伝えられたらと思い、今回は最後は視点を変えてまとめてみました。


隠蔽配管で配管の太さが違う

2022年08月18日 19時02分00秒 | エアコン工事
壁の中にエアコンの配管が埋め込まれてる仕様を隠蔽配管、又は埋設配管と呼んでます。隠蔽という表現が悪い事を隠す悪いイメージですが、私としても施工上悪いイメージです笑

その隠蔽配管の仕様は新築の戸建住宅やリフォームしたマンションでは良くこの仕様になってます。

困るのは交換する時、10年経てば機械物ですからいつ壊れてもおかしくないですよね。

それを考えないで施工してる物件が多いのです。

今回は配管の太さが違う事例です。


壁の中にに埋め込まれてる配管は現在主流の配管の太さより太いのです。
上が既存の配管、下が現在主流の配管。

リビングなど広い部屋では20年位前までは上の配管が多く使われていました。
でも最近は下の配管の機種が殆どです。

この場合は配管の太さを変更する継ぎ手が必要になります。溶接で接続したり専用の継ぎ手を使ったり。
溶接には技術があり私はガス溶接の資格も取得しました。

接続箇所が増えると、エアコンの冷媒が漏れるリスクも増える事になりますし、工事費用も高くなります。

この現場でも入念にチェックをして無事に配管接続が完了しました。

今回は住宅ではなく飲食店さんのお店でした。店舗用ではなく家庭用の大きめのエアコンでした。
営業上早くエアコンの入替をした方が良いと思い他でお願いしたらどうか?
そんな提案をしましたが待ってくださるという事で、お盆休み明け後の工事となりました。

ご依頼ありがとうございました。


東京都江東区亀戸の電器屋-栄電気

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亀戸を、笑顔あふれるまちにしたいなぁby亀戸の沼ちゃん

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隠蔽配管エアコンの交換相談は毎日あります

2022年08月16日 10時22分40秒 | エアコン工事
この夏はホント多い、エアコンの隠蔽配管の相談。

交換してもらったら水漏れ、交換相談に行ったら断られた。

隠蔽配管は新築時に交換する事を前提に施工されていれば良いのですが、残念ながら多くの住宅では、あと先の事を考えないで施工してるのが現状です。

相談の最初は施工した業者か購入した所に相談するようアドバイスします。
多くの人が困っているこの現状を隠蔽配管を施工した業者に認識してもらいたいからです。
でも、数日経って再び相談。
『施工した業者が廃業してしまった』
『下請け業者が他でやってもらってくれと言ってる』
『小さな工事は他でやってくれ』

そんな返事をされて困ってると再び相談。
売りっぱなしはこういう設備関係でもあります。そしてリフォーム業者は儲からない単品工事は嫌うのです。

エアコンの隠蔽配管。取り付けだけならそれ程技術は要りません。数年後どうなるか?そいいう認識を持って施工するには、数多く隠蔽配管の失敗例を見て来ないと出来ないのです。 ちなみに私は新築での隠蔽配管は施工してません。
経験の全て既存の隠蔽配管からの入替工事です。 
だから、いろいろな問題点を技術として蓄積してます。 


今回、数多くある事例から水漏れで困っていた隠蔽配管の入替工事の原因と対応をお伝えします。

築10年のt賃貸集合住宅のエアコン。水漏れは微量ですが起きてました。 今回借主が退去したので新しいエアコンの入替工事です。オーナ様からのご依頼です。 事前に水漏れを確認していて、ある程度予想しての対策工事です。 
ちなみにドレンの詰まりの問題ではありません。

既存のエアコンを撤去しないと、その予想はまだ確定してません。



このように室内機を外した状態で初めて水漏れの原因を突き止めます。



やはり!予想してた通りです。



このドレンホースが壁の中に入ってる開口部。 
断熱材もなく、湿った暖かい空気がモヤ~と出てきました。
今回のこの部屋のエアコンの水漏れはこの開口部の湿った暖かい空気が室内機の裏側の断熱が薄いプラスチック部分に結露を生じさせて僅かな水漏れを起こしていると思われます。 

これはエアコンの機種にも特徴があり、この内側の結露に強い機種と、結露しやすい機種があります。 この機種選定も技術だと思います。いろいろなメーカー、いろいろな隠蔽配管のトラブルを経験してるので機種選定から隠蔽配管の解決策は始まっています。(簡単には教えませんよ)



今回この開口部を発泡スチロールで埋めて室内機の裏側に入り込む暖気を遮断しました。



これで、この部屋の水漏れは解決したと思います。 
でもこれはひと夏続けて使用してみないと本当の結論は出てません。 
その対処も必ず見てくれる。そんな事もお客様が栄電気を選ばれた理由です。