栄電気のココロ

栄電気の周りで起こる出来事を書いています。お客様との出来事や電気の事、江東区亀戸から発信しております。

電話をしてきた貴方へ

2018年06月28日 20時09分42秒 | Weblog
店を営業していると毎日いろいろな方から電話が掛かってきます。

無店舗だったり、ネット販売だけの業社なら電話に出なくても、『今日はお休みね』、とか『現場へ行ってるのね。』

と思ってくれるので良いのですが。。 

店を構えていると、営業中なのにナンデ早く出ないんだ! とお叱りの言葉を電話に出た冒頭聞かされる事があります。 
なるべく早く出ないとイケナイと思っていますけどね。

少ないスタッフでやってますんで。

テレホンレディーでも雇うほど大会社じゃありませんし。

その点ご了承ください。 


そんな電話での問い合わせで。 

『エアコン調子が悪いんだけど、どこがおかしいと思いますか?』 という問い合わせが来ました。

『お伺いして確認しますけど、ご住所は?』 と聞くと。 

『いや、広島なんですけど。。』 と。 


ふむふむ。。 

どうやらウチは、エアコン相談センターと間違われているのかな?  

よーし イイじゃないか! 今日は定休日だ。付き合ってあげよう。 


エアコンの状況を電話口で聞き、コンセントを抜いたり、リモコンの状態を確認してもらったり、室内機の表示を確認んしてもらったり。。。 


モロモロの事をやってもらいました。 

どうやら室外機側の不具合まで推測することができ、これ以上は現物を確認しないと判断できない事を教え、買った所に今調べてみた事を箇条書きにして伝えてくださいと 言っておきました。 

そして。 

『丁寧に教えてくれてありがとうございました』と。 

『買ってもいないのに、ここまで親切に教えてくれるとは思っていませんでした』

なーんだ、そこまでの考えを持ったいた方でしたのね。 

少し安心しました。 


ホントはココから説教をしようと思っていたのですよ。 

私の仕事はボランティアではありません。困った人を助けるからと言って無料で働いているワケではありません。

医者が治療し健康生活のアドバイスをして収入を得ているように、私も電気製品の修理をし快適生活のアドバイスをしています。 


電話だから無料というわけにもいきません。私が電話をしている時間でも頭を使い、口を使って時にはメモを取り、その間は他の仕事が出来ない状態を電話対応で使っているのです。 

私の身体と時間という資源を電話の貴方は使っているのです。 

もちろん、アフターサービスの一環として購入していたお客様には電話やメールでの問い合わせにはその労力を惜しまず提供しています。 


広島からの問い合わせの方へ。 

今回ダケよ。 

親切にありがとうって言ってくれたから、この事を言い忘れちゃったじゃないの。 

あと、このブログにもよくコメント頂いて質問が来ますけど、きちんと回答もしてるんだけど、返事が無いのって寂しいよね。 




トウモロコシの食べ方で出身地がわかる

2018年06月27日 10時08分59秒 | Weblog
食べ終えたトウモロコシの芯の画像で失礼します。



ゆでたり、蒸したり、焼いたり。トウモロコシを食べると夏を感じますね。 

お祭りの屋台では焼きトウモロコシが普通ですが、家で食べるときは蒸したり、ゆでたりしますよね。 


電気屋って仕事はいろいろな家に行くので、時にはお客様の家でいろいろな食べ物をごちそうになります。

この夏の時期はトウモロコシもその一つです。 

『ほら、トウモロコシ食べて!』と出されたトウモロコシですが、いきなりは食べません。 

イチョー私、仕事で来ているしね、お客様が最初に口にしてから食べるようにしています。 

それと同時に、食べ方も観察してます。 

トウモロコシって、食べ方が大きく分かれます。 

もう一度写真を貼りますね。



左の食べ方と右の食べ方は、食べ終わった芯の状態を見れば想像できますね。 

左はトウモロコシの粒を一つ一つ手でもぎって口にする食べ方です。 

右は歯でガリガリと食べていく食べ方です。 

どちらの食べ方も私はやります。 


お客様のところでご馳走になる場合は、お客様がどちらの食べ方で食べるか? そこを見極めてから食べるようにします。 

これを怠ると。 

例えば、左の食べ方をお客様がしていいるのに、ガリガリ食べていると。

『アンタ、そんな下品な食べ方するの?』と言われかねない。 

逆の場合は。 

『アンタ、そんな食べ方で美味しくないだろ?』とも言われる。 

その家々の流儀を重んじて食べないと、トウモロコシひとつで、気まずくなってしまう。 


ところで。 

このトウモロコシの食べ方の違いを様々なお客様のところで調査したところ(たんなる会話の統計です)はっきりした地域性が分かりました。 

まず、ガリガリ口でかじる地域は関西圏です。 食感を味わうにはこの方が甘味と粒々が口の中で弾ける感覚も楽しめるそうです。

確かに私もそう思います。 トウモロコシを粒とは思わないで、一つの棒状の食べ物と思うと一つ一つの粒はどうでも良くなってくる。 

納豆を一つ一つ粒としては食べませんよね。 イクラもそうですよね。粒の集合体として食べるモノと捉えているのが関西圏のトウモロコシの食べ方なのです。 


それに対して。 

一粒ひと粒を手でもいで食べるのは東北地方の人です。 特に山形はこのように食べるようです。 

恐らく(私の推測ですが)上杉鷹山の倹約の精神があって、このトウモロコシの一粒、一粒を大切に味わうという考えが根付いたのではないかと思うのです。

食べ終わたトウモロコシの芯を見れば一目瞭然ですね。 左には食べ残しがほとんど無く、一粒を大事に食べた事が分かります。

東北地方は江戸時代、財政難な藩が多く、倹約して藩財政を立て直していました。その風習は今でもあります。 アリとキリギリスで言えばアリさんタイプが東北の人だと思います。


もっと大きなくくりで言うと、農耕民族的な食べ方は左で、狩猟民族的な食べ方は右といえると思います。 

海沿いは漁業なので、狩猟民族的な食べ方。 山間部は農耕民族的な食べ方。

農耕民族は、農作物の尊さを思いながら一粒を大切に味わうのです。 

狩猟民族は、いつ次の獲物にありつけるか?わからないので、かじりついて食べる風習があります。 


私は、海沿い出身の母と山間部出身の父とのハイブリッドです。 


そして、この食べ終わたトウモロコシの芯を前に二人はいつも自分の主張を通します。 

まぁ、父は声帯がないので話せませんけどね。 

さぁ、貴方はどっちの食べ方かな?

食べ終えたトウモロコシの芯をネタにブログ書くなんて、私もマニアックだよね。

土足のまま上がってくださいと部屋に通された

2018年06月24日 22時37分35秒 | エアコン工事
亀戸は東京の中でも流れ者が多い街です。

故郷を捨てて、過去を捨ててたどり着いた人々。 

ワケありというのかな。これ以上は聞いてはいけないと会話を閉ざす事しばしば。

大阪のあいりん地区ほどではないけど、いろいろな団体?組織? それらから管理されている人が亀戸にはいます。 

生活保護とかそういう公的な仕組みとは違う世界から保護されている人々。 


『土足のままで上がってください』そう通されたあるアパート。 



床は少し沈む。 床の木片がはがれ、ささくれている。

靴を脱いだら確かにトゲが刺さる。 

照明はランプがついていなかった。



ここにエアコンを取り付けて欲しいという事だった。 

『このままだと、この夏に死んでしまうかも知れないのでね』

そういう担当者。 

生かさず殺さずの世界がそこにあるようだ。 

ここに住む住民を私は知っている、時おり身体がぐたーっとしている所を道で見た事がある。 

確かにあの身体の具合だと、真夏にこの部屋で過ごすとなると、エアコン無しでは死亡するかも知れない。 



そんな事を考えながら、この部屋にエアコンを取り付けた。




梅雨の季節はまだいい。 真夏日も時おりあるけど小雨の時はエアコン無しでも過ごせる。 

でも梅雨があけ、真夏日が続き、熱帯夜が続く日が必ず訪れる。 

毎年必ずあるのが、身体がぐたーっとなってから駆け込みで依頼が来るエアコン工事。 

この夏は大丈夫と思ってエアコンが壊れているのに、ガマンをしていた人々。 

こうなると、順番ではありません。 

身体の具合を見て健康そうな人や、ホテルに避難できる財力のある人は後回しにしてもらう。 

量販店で3週間待ちと言われた人が『助けてくれ~』と哀願される。 

それらを含めて、身体の具合の悪るそうな人を優先する。 


数年前、この判断をまだ実施していないころ、依頼の順番を守って作業していた。 

恐らく今でもほとんどの店はそうしていると思う。 

でも、その時、あるお客様が熱中症で入院してしまった。 

エアコン工事予定の前日に。 

悔しくて、悔しくて、その時から考えを変えた。 


身体の具合の悪くなりそうな人を優先させよう。 

今の栄電気の方針はこのようにしています。 

このやり方で順番の変更願いをしたお客様が怒り出し、キャンセルされた事もありました。

事情を説明して快く順番を譲ってくれた方もいます。

キャンセルされてもそれは仕方がないと思って割り切ってます。 

譲ってくれた方には、感謝の気持ちで接します。 


梅雨が終わるとまたその季節がやってきます。

予定されていても、もしもの時は変更させていただく場合もありますのでご承知くださるようお願いいたします。


短パンビールのラベルを貼りました

2018年06月23日 20時05分59秒 | Weblog
事前にラベル貼りの任務は伝えられていた。 



ビール瓶にラベルを貼る作業が、短パンビール部員の今回のメイン作業。 

でも、その前に呑んでいるし。思ったよりラベルの面積広いし。 

商品であるゆえに失敗したら商品価値が落ちてしまうB級品だ。 

『Keisuke okunoya』ブランドにB級品など存在しない。 

私達は全て完璧な商品を作らなければいけないのだ。 

その事は今回の参加者なら言わなくても誰もが認識している。 


どうゆう流れ作業になるのかは知らされていない。 

事前に作業道具として、はさみやカッター、定規などを持参した人もいたようだ。 


失敗してはいけない。。。 

そんな不安をもちつつ、今回完成した短パンビールの出来上がりを目の前にすると、とりあえず飲んでしまう部員たち。







短パンビールを堪能し、程よい気持ちの高揚が起き始めた頃から、今回のメイン作業、ラベル貼りが始まった。

自然とできた4~6人のグループ。 





ラベルがまだ貼ってない瓶が持ち込まれた。 

飲用商品なので、衛生の為に手洗いと消毒を済ませ作業に向かう。







誰もが経験無い作業。 グループ内で効率がいい作業方法の意見を出し合った。 自然とリーダー的存在者が現れ、意見をまとめてくれた。 

『慌てる必要は、無いよ』

『とにかく丁寧に!』 短パン社長の号令に作業は開始された。  

 ホラ! ここに私の名前も入っているんですよ。



みんなココロの中で『自分のビール』と思って作業しているんだと思う。 

だからなお更、丁寧に作業する心構えが芽生えてくる。  

丁寧に、丁寧に、シワが出来ないように、汚れないように。 







王冠の部分にもこんなシールを貼りました。 





正面の向きに合わせて正確にね。 


どうだ!ってドヤ顔の私。



こうして最初の1200本のラベル貼りは終了し、ハーフタイムに入りました。 

全員で作業して1時間ちょっと。集中して皆さんやってました。  

私達のグループは何本出来たんだろう? 自分たちは数える余裕すら無かった。 

でもちゃんと見ていてくれたんだね。 

前半で一番多くラベルを貼れたのは私達のグループとなりました。 

その御褒美に短パン社長からビールをご馳走になりました。 


そんな嬉しい一杯を頂いたあとは後半の1200本。IPAビールのラベル貼りです。 

黒いラベルは白ラベルより貼りやすいと感じました。 



何だろう?紙質は同じだと思うけど、塗料の違いなのか? 

自分だけでは無かった、グループのメンバーがみな同じ事を口にする。 

このわずかな塗料の違いとしか思えない違いでも感覚で分かってしまう域まで私達のラベル貼り技術の水準は上がっていたのです。 

『貼りやすい!!』作業が進む。 

そして、先ほどの短パン社長のご褒美があったので、恐らく後半戦もきっとご褒美がある。 

そんな期待感で各グループに、向上心が燃えているのを感じつつ、自分の作業に集中する。 


作業の中にリズムを感じる。 昔マラソンをやっていた時のランニングハイというのに似ている。 

だんだん自分が宙に浮いたようにフアフアと気持ちいい感じになるのです。 

そんな感覚になってきた。 

ラベル貼りハイ。 


後半の1200本も終了。 なんかもの足りない感じでした。 

それもそうです。 

今回は30分ほどで終了したそうです。 


驚きです。 前半と後半で半分も時間が短縮できたのです。 

作業の慣れはモチロンありますが、これはハーフタイムに起きた短パン社長からのビールのご馳走がみんなの士気向上を加速させたのです。 

これは決してビール一杯のためじゃないんだよね。 

何かひとつ士気をあげるトリガーを放ったから、『ヨシヨシ、頭なでなで』でも同じ効果だったと思う。

どうやって作業者のモチベーションをあげるか?

これはまるで、リーダー研修の体験実習のようでした。

SNSでは飲んだくれた短パンビール部ですが、いろいろな気づきがあるのです。 


こんな私達の想いが詰まった短パンビールが2400本出来上がりました。 



発売は7月になるそうです。 ビール以外にもグラスやコースターなどもカッコいいデザインです。 

私なんか、もったいなくて、どう飲もうか?今から悩んでます。 瓶はモチロン捨てられないヨネ。


お断りする仕事はその方が依頼した人がお得になるから

2018年06月19日 19時55分44秒 | はじめての方へ
ここ数日お断りする仕事が増えています。

こう書くと、美味しい仕事ばかり選んでいるんだろう! そう思われるかも知れませんね。

美味しい仕事って何?

ボクにとっては難所で達成感ある仕事が美味しいんだけど、どうも最近来る依頼はそうでもない。

ちょっと分野が違うなぁ そんな依頼が増えてきました。 





狭い所、と高い所は得意です。



お困りごとはなんでも受けます。でもなんでも受けても自分が作業するわけではありません。

町医者の第一診断みたいな感じと思って頂ければと思います。 

ですからお断りする仕事でも『出来ません』というより、他にやってもらった方が良いというお断り方をしています。

自店では規模が大きすぎる仕事。 他の専門業者に依頼した方がいい仕事。

慣れない仕事で無理して迷惑かけたり、中間に入って高額になったら悪いしね。

その方が依頼した人にとって得策だからお断りしているのです。


解決策の道案内をしているワケだから、これもアドバイスなんだよね。

もしかしてお断りしたことによって気分を害されたんじゃないかと思ってしまうのです。

その辺の言葉の言い回しが難しいですね。


でも、自分が作業する依頼でなくても受ける事もあります。

受けても、そのまま丸投げじゃ依頼者に失礼だし、中間マージンだけの仕事はしたくない。

協力業者においても自分でも知った人にきちんとお願いしています。


それにしても変わった依頼が来るんだよ。 

書くとすぐバレちゃうから書かないけど。

専門にやってる業者も初めは悩んで試行錯誤して専門性を高めて行ったんだと思う。

私にももう少し体力の余裕が出来たら、トライしても良いかな。 

まずは夏が終わらないと、思考も体力も低下しているから挫折するのが目に見えている。

秋になったらまた新しい事やろと思う。 

それまで温めておこう。