
この夏はホント多い、エアコンの隠蔽配管の相談。
交換してもらったら水漏れ、交換相談に行ったら断られた。
隠蔽配管は新築時に交換する事を前提に施工されていれば良いのですが、残念ながら多くの住宅では、あと先の事を考えないで施工してるのが現状です。
相談の最初は施工した業者か購入した所に相談するようアドバイスします。
多くの人が困っているこの現状を隠蔽配管を施工した業者に認識してもらいたいからです。
でも、数日経って再び相談。
『施工した業者が廃業してしまった』
『下請け業者が他でやってもらってくれと言ってる』
『小さな工事は他でやってくれ』
そんな返事をされて困ってると再び相談。
売りっぱなしはこういう設備関係でもあります。そしてリフォーム業者は儲からない単品工事は嫌うのです。
エアコンの隠蔽配管。取り付けだけならそれ程技術は要りません。数年後どうなるか?そいいう認識を持って施工するには、数多く隠蔽配管の失敗例を見て来ないと出来ないのです。 ちなみに私は新築での隠蔽配管は施工してません。
経験の全て既存の隠蔽配管からの入替工事です。
だから、いろいろな問題点を技術として蓄積してます。
今回、数多くある事例から水漏れで困っていた隠蔽配管の入替工事の原因と対応をお伝えします。
築10年のt賃貸集合住宅のエアコン。水漏れは微量ですが起きてました。 今回借主が退去したので新しいエアコンの入替工事です。オーナ様からのご依頼です。 事前に水漏れを確認していて、ある程度予想しての対策工事です。
ちなみにドレンの詰まりの問題ではありません。
既存のエアコンを撤去しないと、その予想はまだ確定してません。


このように室内機を外した状態で初めて水漏れの原因を突き止めます。

やはり!予想してた通りです。

このドレンホースが壁の中に入ってる開口部。
断熱材もなく、湿った暖かい空気がモヤ~と出てきました。
今回のこの部屋のエアコンの水漏れはこの開口部の湿った暖かい空気が室内機の裏側の断熱が薄いプラスチック部分に結露を生じさせて僅かな水漏れを起こしていると思われます。
これはエアコンの機種にも特徴があり、この内側の結露に強い機種と、結露しやすい機種があります。 この機種選定も技術だと思います。いろいろなメーカー、いろいろな隠蔽配管のトラブルを経験してるので機種選定から隠蔽配管の解決策は始まっています。(簡単には教えませんよ)

今回この開口部を発泡スチロールで埋めて室内機の裏側に入り込む暖気を遮断しました。

これで、この部屋の水漏れは解決したと思います。
でもこれはひと夏続けて使用してみないと本当の結論は出てません。
その対処も必ず見てくれる。そんな事もお客様が栄電気を選ばれた理由です。