つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

2022/04/18

2022年04月18日 | 日記・エッセイ・コラム
4月の当店の洗面所の飾りです。

現在翻訳家としてご活躍の山田蘭さんに譲っていただいたポーランドの御人形さん達。

学者でいらしたお父様がポーランドに通っていらした時に、日本に持ち帰られたお土産だそうです。

蘭さんは、少しの間私達と同じ画廊に勤めていらっしゃいました。



可愛らしい民族衣装を纏うお人形達。

花の元に集えば、みなの心は一つでしょうに。。。




暦の上では、立夏を目前に、昨日から春土用に入りました。
季節の変わり目に、新しいことを控えて体調を整えようとする、
「間」を大切にする東洋の文化、思想の形であろうと思います。







美しいお軸を開く時






まずふたひらの花びらからストーリーが始まります。





長い余白の後の慎ましく、緊張と緩和の行き届いた「間」








全体を観ながら、部分に拘って見る👀

するとその拘りの中に、自分が見えて楽しくなる。

私とその作品との間に、何かが生まれる。

絵画鑑賞、特に日本画鑑賞の楽しみはそんなところにあるように感じます。

名古屋は「暖房器を片付けなくてよかった」と思うほどに、、冷たい雨が降っています

皆さまもどうぞ、季節の変わり目をお障りなくお過ごしくださいますようお祈り申し上げます。


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酒井三良

2022年04月16日 | 酒井三良
この三良の雀は




三良さんにそっくり!


この所油彩画ばかりに囲まれているので、お軸が恋しくなったりもします。

お軸一本に、時代を動かすような力が宿っていると思いませんが、
毎日毎日、優しい、素直な作品を見ながら暮らしていれば、民族を超えて許し合う気持ちが養われるような
そんな気がしています。それもまた私の、日本人の、民族の、奢りでしょうか。







結局、人は独り。
松の木の傾きも海の白波も、その音も
全てを温かく感じようとすれば、案外孤独を癒すことは簡単なのかもしれません。


今週も各お客様にご来店を頂きました。
心よりお礼を申し上げます。



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