先週ご来店いただいたお客様にブリザードの紅い薔薇を頂戴致しました。
しばらく店に飾ってみようと思い、1番似合う場所を見つけるのに、あっちへ、こっちへ。
説明書を読んで、ケースから外しても良いのだと知り、結局ここに落ち着きました。
絵の為にお花を飾ることはいつもの事ですが、お花の為に絵を出して飾ることは初めての事で新鮮でした。
私がこの梅原を買おうか?迷っていることをご存知のお客様は「買うといいよ」とニヤッとお笑いになります。
「予算が足りないのねぇ」とこぼすと
「持っている絵を売れば〜」「ひき取ってあげるよ〜」とさらにニヤリ。
「むむむ、それは嫌だなぁ」と私。
どちらが画商でどちらがお客様だかわからない会話ですね。
けれど、こんなお話をさせていただけるのはなんて幸せなことだろうと思います。
「佐橋さんのところのあれが欲しい。あれも良いな」
「まだ売れていないのか。どうしてだろう?やっぱり買うのは自分か?いやそれならあの作品の方が?」
今の私の気持ちと同じように思ってくださるお客様がお一人でもいてくだされば、私たちはまた
店を開けさせていただけるように感じるからです。
何を喜びにして仕事をさせていただくか?
これもまた各画商の自由です。
その時その時の「大切にしたいこと」の優先順位にしたがって、人は暮らしています。
時には絵のことが1番!になり、時には絵のことなどどうでもよくなって忘れてしまう。。
そんな日々にもそこに絵がある。
そうしたお客様の全ての日常の選択に負けない、本当に強く本当に美しい一枚の絵を
今日からまた探して参りたいと思います。
立春まであと少し。
今週もどうぞよろしくお願い致します。
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