期日を過ぎてしまった展覧会の感想を書くのもどうか?と思いますが
最終日に東京ブリジストン美術館の青木繁展に行って参りました。
なんというか…青木繁はやはり圧倒的に絵が上手いのだということ。
青木繁は哀しいほど愛に飢え、その愛を求めてやまない心が時々チラッと作品に垣間見えるとき私達の心は切なく動かされるのだということをあらためて感じました。
漫画家になればそんなに早く旅立たずに済んだのではないか?と何とも無茶苦茶なことも考えたりするのです。
目。 この絵を観ている私を必ず見返す目がそこに描かれ、それ以前の洋画には感じられなかった原寸大の生々しい人間が青木繁の作品には存在します。
日本の近代洋画の進む大きな一面をやはり青木繁が担っているのだろうと思います。
青木繁は甘ったるくて嫌い! 昔はそんな風に思っていたのです。
でも、今は違います。 この罠にはまってはいけないのけれど
必ずここにはまってしまう人間の哀しさが少し愛しいのです。
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