ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




第一金森ビル(病院会館)。文京区湯島1-5。1987(昭和61)年5月

写真手前は本郷通りで、信号は湯島1丁目交差点。蔵前橋通りが分岐する地点で、本郷通りを横断している車は外堀通りから順天堂医院と東京医科歯科大の間を来て春日通りの方向へ向かっている。本郷通りには王子駅-通三丁目(日本橋)の19番の都電が走っていて、「湯島二丁目」電停があった交差点だ。昭和46年3月17日で廃止された。
角のビルは昭和22年の航空写真に写っているビルのようなので戦前に建てられたものと思える。1986年の住宅地図では「第一金森ビル」だが、1969年の地図では「病院会館」で、東京医科歯科大附属病院と関係があるのだろうか。白いタイル張りの壁、押上窓の階段室が塔屋になっていて、ビルの後ろは2階建て。
湯島1-5は東京医科歯科大とその附属病院がほとんどを占める。その北西の角に一般のビルが数棟、本郷通り沿いに並んでいた。1986年の地図では第一金森ビルから左へ「エルマ㈱/東洋炭素、伊藤伊ビル」、写真には写っていないが「大和建設㈱/大和産業」。現在は第一金森ビルと東洋炭素が取り壊されて駐車所になっていて、その左は「ミリオンプラザお茶の水」(2004年1月築、13階建て47戸)というマンションと「お茶の水医学会館」(2014年5月竣工)に替わっている。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )