ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




横浜地方気象台。神奈川県横浜市中区山手町99。2013(平成25)年4月18日

横浜地方気象台は2009(平成21)年に安藤忠雄の設計による新庁舎(第二庁舎)を建設し、写真の旧庁舎は補修と耐震補強が施されて内部も一般に公開された。ついでにだと思うが、気象台の南の通り沿いの土地(横浜税関職員宿舎の専用プールがあったという)に「ブラフ99ガーデン」という庭園風の公園を造った。
下の写真は気象台が増築補修される前の外国人墓地正門前からの光景。コンクリートの護岸の上に石垣がめぐっていて、その塀沿いを歩いていては気象台は見えない。今は公園の斜面と階段に替わって、気象台を眺める前景になっている。


横浜地方気象台。1997(平成9)年6月2日







横浜地方気象台。1997(平成9)年6月2日

横浜地方気象台の前身は1896(明治29)年に設立された「神奈川県測候所」。海岸通一丁目にあった。それが関東大震災で焼失、場所を現在地に変えて1927(昭和2)に完成した建物。設計したのは神奈川県営繕管財課の繁野繁造というまだ20代の若い技師。施工は出水組、構造はRC3階地下1階。


気象台裏の「公務員山手宿舎」の敷地にちょっと入って撮影した庁舎の裏。1997(平成9)年6月2日

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