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ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




松屋肉店。台東区鳥越1-1。2005(平成17)年4月8日

おかず横丁(鳥越本通り商盛会)の東側入口角の高岡酒店から3軒目の家。現在は焼豚専門店になって、玄関は格子の引き戸になっている。ネットの情報では松屋は昭和4年の創業。建物は戦前のものとは見えないが、戦後に正面を改修したのだろうか。店主の体調の都合で2010年頃には休業したが、3代目が2017年4月に焼豚専門店として再開した。ただし土曜日だけの営業。行列が出来る人気店という。肉屋だっときの写真にも張り紙に「名物焼豚/一〇〇グラム三二〇円」が読める。
写真中央の看板建築は1階の外観はすでに民家。2016年頃に三階建の民家に建て替わっている。その右は「鈴木園」で新茶の広告が読める。その右は1986年の住宅地図では「平田食品」。これら2軒の出桁造りの家は残っていて、「ふくふくキッズ」(幼児の預かり所)と居酒屋「まめぞ」になっている。写真右端は「正喜商店」。

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鈴木印舗。台東区鳥越1-14。2003(平成15)年11月16日

おかず横丁(鳥越本通り商盛会)の東よりのところ。写真左手の「郡司味噌店」とある電柱の後が「郡司味噌漬物店」。そのHP によると、創業者の郡司春男氏は、4年間シベリアに抑留されたときの経験が味噌屋になる決心をしたという。氏は大正8年鳥越1丁目生まれ。昭和32年12月の開店で、建物はそのときの建築なのかもしれない。別個の店2棟を使っているが、右の方は買い取ったものらしい。
「鈴木印舗」は、1・2階の間の壁に看板があるから、撮影時には営業していたと思う。欄間のガラス窓に「玉龍堂」の文字が残っている。

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ミズシマ洋品店。台東区鳥越1-11
2005平成17年4月8日

おかず横丁(鳥越本通り商盛会)の西寄りのところ。看板建築が3軒並んでいる。写真左の赤い家は銅板張りの外壁を赤く塗ってしまったのだろうか。その右の2軒は正面を戦後になって改修したように見える。まん中の赤い日よけには「ミズシマ洋品店」の文字があって、撮影時には営業していた。
1969(昭和44)年の住宅地図では「小倉セトモノ、みずしま、みつい肉店」という記載。
小倉瀬戸物店だった家とミズシマ洋品店は、2021年頃に正面を改装して、住宅の外観になってしまった。外壁の色調が似ていて玄関の扉が同じような形なので、調子を合わせたようだ。

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クレインヒル日本橋ビル。中央区日本橋馬喰町1-13。2011(平成23)年12月18日

靖国通りの浅草橋交差点から江戸通りを小伝馬町の方へ入ってすぐのところ。写真右手のバス停は「浅草橋」、江戸通りの下にはJR馬喰町駅がある。「クレインヒル」とは衣料品卸売りの「鶴岡株式会社」の別名かと思うが、単にビルの名称というだけのことだろうか。
ビルの外観は、見る人が見れば銀行だった建物か、と気がつくだろう。『鶴岡株式会社>概要』に、「1979(昭和54)年 中央区日本橋馬喰町にクレインヒル日本橋ビルを開設」とあり、「銀行(三和銀行)当時のクレインヒル日本橋」の写真が載っている。三和銀行馬喰町支店は1950(昭和25)年12月4日の開業(『三和銀行の歴史』)ということなので、写真のビルもその時の建設としてもよさそうだが、昭和30年頃の火保図を見ると、ビルの平面が異なる。ビルの右側3分の1は増築かもしれない。
写真左の「タオル三上」のビルは最近(2021-22年)取り壊された。タオル三上は同じ通りの馬喰町交差点の先に本社ビルがある。

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日鉄日本橋ビル。中央区日本橋1-13。2013(平成25)年5月19日

昭和通りと永代通りが合わさる江戸橋一交差点の北西方向。写真左の高層ビルはコレド日本橋。角のビルは「日鉄日本橋ビル」で、1966(昭和41)年竣工で、9階地下2階建。立て替えのため、テナントはほぼ撤退した時期の撮影。
「日鉄」は「日本製鐵」のことらしく、富士製鐵の本社だったビルらしい(『新日鉄興和不動産2019 年3月22日』)。建て替わったビルはやはり「日鉄日本橋ビル」という。2019年3月築で18階地下3階。
日鉄日本橋ビルの右に続くビルは「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」で、2021年に取り壊された。日鉄日本橋ビルの右は「第2柳屋ビル」(8階地下1階、1972(昭和47)年6月築)。次いで「野村不動産第3江戸橋ビル」(9階建、1980(昭和55)年1月築)、右端が「第1江戸橋ビル」(9階建、1965(昭和40)年築)。

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日本橋西川ビル。中央区日本橋1-5。2017(平成29)年1月25日

西川布団店のビルがあった地区は現在、「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」で、すっかり様変わりしてしまった。再開発は2020年に開始され2026年3月完成予定という。52階高さ284mの超高層ビルが建つ。
日本橋の西川布団店は会社名としては「日本橋西川」というらしいが、地図では「西川商店、西川布団店、西川ふとん」などとしてある。
日本橋西川ビルは1962(昭和37年)年12月の建築。カーテンウォールの外観は当時の先端のデザインだったのかもしれない。写真右のコレド日本橋のビルが一部、西川ビルのデザインを踏襲しているように見える。

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