あを雲の涯

「 二、二六事件て何や 」
親友・長野が問う
「 世直しや 」
私はそう答えた

私の想い、二・二六事件 『 頼むべからざるものを頼みとして 』

2023年02月14日 15時15分05秒 | 昭和 ・ 私の記憶

内外眞ニ重大危急、
今ニシテ國體破壊ノ不義不臣ヲ誅戮シテ
稜威ヲ遮リ 御維新ヲ阻止シ來レル奸賊ヲ 芟除スルニ非ズンバ皇謨ヲ一空セン
恰モ 第一師團出動ノ大命渙發セラレ、
年來御維新翼賛ヲ誓ヒ殉國捨身ノ奉公ヲ期シ來リシ
帝都衛戍ノ我等同志ハ、
將ニ萬里征途ニ上ラントシテ 而モ願ミテ内ノ世狀ニ憂心轉々禁ズル能ハズ
君側ノ奸臣軍賊ヲ斬除シテ、彼ノ中樞ヲ粉砕スルハ我等ノ任トシテ能ク爲スベシ
臣子タリ 股肱タルノ絶對道ヲ 今ニシテ盡サザレバ破滅沈淪ヲ翻ヘスニ由ナシ
茲ニ 同憂同志機ヲ一ニシテ蹶起シ、
奸賊ヲ誅滅シテ 大義ヲ正シ、國體ノ擁護開顯ニ肝脳ヲ竭シ、
以テ神洲赤子ノ微衷ヲ献ゼントス ・・・蹶起趣意書


昭和維新の春の空 正義に結ぶ益荒男が
胸裡百万兵足りて 散るや万朶の桜花
「 昭和維新の歌 」 を高唱しながら
三宅坂方面に向い行進する安藤隊

「 自分たちが起って國家の爲に犠牲にならなければ、
 かえって我々に天誅が下るだろう 」・・・野中四郎

「 我々は國家の現狀を憂いて、ただ大君の爲に起ったまでです。
 一寸の私心もありません 」
「 いつか前島に  『 農家の現狀を中隊長殿は知っていますか 』
 と 叱られたことがあったが、今でも忘れないよ。
かし お前の心配していた農村もとうとう救うことができなくなった 」・・・安藤輝三


昭和の聖代
正義が常に正義として通用する 此 眞の聖代と謂う
正義とは大御心を謂う  
・・・大御心そのものが正義
而して、大御心は正義を體現するもの
玆に、赤誠の正義はきつと大御心に副うのである

「 
なに、陛下だって御不満さ ・・・村中孝次
・・・彼等は
頼むべからざるものを頼みとして
蹶起したのである。

日本の國體は
一天子を中心として 萬民一律に平等差別であるべきものです。

聖天子が 改造を御斷行遊ばすべき 大御心の御決定を致しますれば
即時出來る事であります。
之に反して
大御心が改造を必要なしと御認めになれば、
百年の年月を持っても理想を實現することが出來ません。  ・・・北一輝

昔から七生報國というけれど、
わしゃもう人間に生れて來ようとは思わんわい。

こんな苦勞の多い正義の通らん人生はいやだわい。 ・・・西田税
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< 註 >
「 なに、陛下だって御不満さ 」 
山口一太郎大尉より聞く所に依れば、
陛下は現在の御境遇に関し、
述ぶるに忍びざる内容の嘆きの御言葉を洩らされたる趣拝承す ・・・村中孝次
陛下朝見式に於て賜はりたる勅語の聖旨を実現せんとしたる ・・・香田清貞
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・・・・ ノート  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
二 ・二六事件 = 昭和維新

昭和維新とは
「 大義を明かにし人心を正せば、皇道焉んぞ興起せざるを憂へん 」 
・・・藤田東湖
・・・大義とは國體  國體明徴
「 天子ハ文武ノ大權ヲ掌握スル 」
蹶起の眞精神は、
「 大權を犯し國體を紊る君側の奸を討って大權を守り、國體を守らんとす 」
・・・天皇の御爲に大權を守り、大權干犯したるものを誅陸す
「 天皇の御爲 」 = 臣下の正義、日本人の正義   
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陸軍大臣告示
一、蹶起ノ趣旨ニ就テハ天聽ニ達セラレアリ
二、諸子ノ行動ハ國體顯現ノ至情ニ基クモノト認ム
三、國體ノ眞姿顯現(弊風ヲ含ム)ニ就テハ恐懼ニ堪ヘズ 
・・・國體明徴=國體の 眞姿顯現
國體とは、
一天子を中心として萬民一律に平等無差別であり、
それは天皇と國民の精神的結合を示すものである ・・・村中孝次
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一君萬民、國民一體の境地、
大君と共に喜び大君と共に悲しみ、
日本の國民がほんとうに
天皇の下に一體となり
建國の理想に向って前進することである
・・・青年将校
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一君萬民、君民一體の政治とは何か
青年將校が天皇とともに喜びともに悲しむという一體観、
そこでは一君を中心とした國民の結集であり、
そこに君と国國民との間には、なにものをの介在を許さないもので、
國民は無差別、平等に天皇に直參するものであることを表現して
天皇に一切をささげる國民が、
天皇の御聲のままに、翼賛する政治の體制を、理想とする
どうすれば、このような理想形態に導きうるのか
現支配機構を否定するのではなくて、
現支配機構を支える惡者をとりのぞき、                   ・・・君側の奸
これに代って人徳髙い補翼者を天皇の側近におきかえ
同時に全國民に維新への感動を激發すれば ことはなる
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「 我國體は上は萬世一系連綿不變の天皇を奉戴し、
萬世一神の天皇を中心とせる全國民の生命結合なることにゆいて
萬邦無比といわざるべからず。 我國體の眞髄は實にここに存す 」
すなわち、我が國體は天子を中心とする全國民の渾一的生命體であり
天皇と國民とは直通一體たるべく、
したがって、天皇と國民とを分斷する一切は排除せられ、    ・・・君側の奸
國民は天皇の赤子として奉公翼賛にあたるべきもの。


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