嶋津隆文オフィシャルブログ

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友好都市の昆山市は20年で40万から200万都市へ

2014年10月09日 | Weblog

私を歓迎してくれた昆山の中学生

江蘇省の昆山市を知っている人は余りいないかもしれません。上海から新幹線で10分ちょっとの好位置にあります。京劇の原点「昆曲」はこの地で開創されました。

人口は戸籍上160万人ですが、実際の人口は200万人といわれます。田原市(の前身の一つの赤羽根町)がこの市と友好都市関係を結んだのは20年前のこと。当時の人口は40万人。それがここ20年余で5倍となっているのです。

「昆山市庁舎は田んぼの中に建てられたんですよ」と案内してくれた職員の言です。上海経済圏にあるだけにトヨタなどの日系企業の誘致で一挙に発展します。しかしその分、いくつもの社会問題を増大することとなります。

「教育に行き詰まり感があります。政治(尖閣等の)はさておき、長い目で子ども達の未来を考え交流を続けましょう」。「近い将来、老人介護などが問題となります。日本の先行例を学ぶ交流も考えたい」。政治に足をとられず、ビジネスライクにコトを考えるこの姿勢には率直に驚かされました。

こんなやりとりや歓迎してくれた中学生の愛くるしい瞳(写真)に心洗われ、警戒していた中国への印象が大きく変わっていく自分を実感したものです。それだけに一層、反日感情を外交カードに使う北京為政者の立場を、複雑な気持ちで慮ったものでした。


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