嶋津隆文オフィシャルブログ

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マッサンの後継者とのニューヨークでの出会い

2014年10月20日 | Weblog

NHKのHPより

NHKの新しい朝ドラ『マッサン』が人気のようです。ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝とその英国人妻リタの二人がモデルであり、その生家はよく知られている広島県竹原市の造り酒屋「竹鶴酒造」です。

「竹鶴酒造」と聞くと私には鮮明に思い出される懐かしい出会いがあります。

 

1990年のニューヨークのロックファラーセンターでのパーティでのこと。

「竹鶴と申します。米国に留学にきています。30歳を過ぎてのことなので妻と一緒です」。

こう言って私に近づいてきた青年が、創業者竹鶴家の若い後継者でありました。

 

当時私は東京都庁の代表として現地に赴任していたこともあり、この後継者は続けてこう付け加えました。

「ついで友人をご紹介します。お茶づけの永谷園の永谷君です」。

 竹鶴氏の磊落な声で紹介されたその若者は、まさに永谷園の若い後継者でした。それにしても竹鶴氏のその時の言い方が余りにもコマーシャルそのもののように響き、その場にいた皆で大いに笑い合ったものでした。

 

当時のニューヨークはバブル期のなごりがあっただけに日本人の活気に溢れていました。会話も笑顔もみな弾けるような明るさがあったのです。現にパーティ会場となったロックフェラーセンターの建物そのものが、日本企業(ソニー)によって買収されようとしていたのです。

 

しかしあれからもう20年余。この大企業であったソニーが、何と経営不振で大量の解雇者を出すような事態に至っているのです。経済とは残酷なものです。それだけに竹鶴の御曹司は変わらずお元気かと、広い秋空を見上げてしまう昨日今日というものです。

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