『学校統廃合と廃校活用』(東京法令)の本を出版したのは2年ほど前。いまになってあちこちの自治体から講演依頼の声がかかるようになってきた。
先月は名古屋市のシンポと千葉県庁の職員勉強会、そして近々に広島県福山市の山間で。
内閣府からもこの秋刊行の『廃校活用QA』なる冊子の監修を依頼された。
都市部、農村部を問わず、今や我が国の地元の風景は少子化で大変容。しかし現場を歩いて見ると、この学校統廃合問題がこじれる根っこにあるものは、必ずしも子供の問題なのではない。むしろわが故郷とわが身はどうなるのかという年配者の将来不安感がそこにはある。だから問題が複雑化し、地域全体が紛糾する。
お盆のこの時期、遠くにセミ時雨を聞きながら、年配の同僚たちに声をかけたい。
「社会貢献を叫ぶんだったら、若い次世代への貢献こそ!」と。今日も朝から日本は暑い。