嶋津隆文オフィシャルブログ

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田原静坐会で岡田虎二郎ワールドを垣間見る

2012年06月19日 | Weblog

写真:「岡田虎二郎」小松幸蔵著

岡田虎二郎(明治5年~大正10年)にハマっています。先週末に帰省した田原でも地元の静坐会を訪れ、この郷土の偉人の足跡を辿りました。話しを伺ったのは田原静坐会の中心メンバー、松浦邦治氏の自宅です。

足の重ね方、手の組み方、身体の傾け方など静坐の仕方を丁寧に指導して貰っただけでなく、岡田虎二郎の人と成り、あるいは静坐会の歴史を熱を込めて語っていただきました。改めて興味心を膨らまされたというものです。

「静坐の姿勢は自然法に合する姿勢だ」。それは五重塔が倒れぬと同様に均衡を保っているからだと虎二郎は説いています。しかもこの自然法の考え方は身体的な形状の指摘にとどまらず、岡田虎二郎の思想の中核となっています。

「克己とか禁欲とかいうが、それは何のことであろうか、静坐にはそんなものの必要は少しもない」
「何といっても、日本の宗教家中最も傑出したのは親鸞聖人である。元来真の宗教は戒律的、禁欲的なものではない」
「ペスタロッチ(1746~1827年、スイスの教育家)は貧乏人に同情し過ぎた。貧富共に同じように見えなければいけません」

語録にも記される、岡田虎二郎の時空を超えて展開される宗教論、教育論、身体論。これが百年前に我が国を席巻した岡田虎二郎ワールドなのかと、改めてその解読に挑戦する気にさせられたものです。


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