嶋津隆文オフィシャルブログ

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箱根駅伝の予選会での悲喜こもごも

2009年10月18日 | Weblog

スポーツの秋です。ゴルフにも、ここのところ遠ざかっている昨今の私ですが、一昨日(17日)行われた立川昭和記念公園での箱根駅伝の予選会には、早朝からでかけました。もちろん松蔭大学の駅伝部が参加することから、その応援が目的です。

松蔭大学の昨年の成績は47の出場大学の19位。新春の本番に出場権を得るのが11校ですので、まだまだという位置です。しかし学連選抜には昨年2人が入っています。今年はさらに好成績をと期待し、また何よりも教え子が走るということもあり、駆けつけたのです。

松蔭大の結果は22位。タイムはアップしたものの順位は3つ下がりました。近藤監督の沈痛な表情や選手の頬を流れる涙に、掛ける声も小さくなったものです。もっとも、学連選抜の2人は今年も確保できるということにはホッとしました。

それにしても会場は文字通り悲喜こもごもの声に包まれました。歓声に沸く駒沢や上武大、泣き崩れる国士舘や順天堂大等など。まさにこの日のために昼夜を問わず汗を流してきた学生達の、すべての思いが決着させられるのです。独特の緊張感が充満するのも当然です。勝者がいれば敗者もいる。喜びもあれば悲しみもある。しかしそこに感動もあるのです。

しかしその感動を否定する人たちがいることに今更ながら驚かされます。過日広島、長崎がオリンピックを招致したいとニュースが流れたところ、「広島は平和を希求するまちです。競争を助長するようなものは持ってくる必要はありません」などとインタビューに答える女性がいたのです。何といういびつな平等主義なのでしょう。

こうなると、改めて思いだすことがあります。かつて国立市では公立小学校の運動会で、例えばかけっこで順番をつけてはならないと、子供たちに一斉にゴールを跨がせたことが行われました。民主主義教育のばかげたはき違えです。しかしこうした価値観を絶対ものもとして、絶叫する先生達が少なくなかったのです。

その考えの延長でしょうか、民主党政権になって再び全国学力テストが事実上なくされようとしています。競争を煽るものとして、日教組が一貫して反対してきたものです。教育に手を抜く組合教員への批判が出てくることを警戒しているからだともいわれます。しかしこれで、またまた子供たちの学力が低下するものと心配しないわけにはいきません。

さわやかな一日であるはずの、駅伝の祭典の一日。が、そこでふと頭をよぎった偏狭な日教組などの動きに、思わずこころ沈ませて帰路についたものでした。

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