Yuhiの読書日記+α

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許されざる者

2010年06月11日 00時18分33秒 | 映画(や行)
銃を捨て密かに暮らしていた老ガンマンが、償金稼ぎのために再び銃を取る姿を描く西部劇。監督&主演はクリント・イーストウッド、その他キャストはジーン・ハックマン、モーガン・フリーマン、リチャード・ハリス他。

<あらすじ>
荒事からは足を洗っていたウィリアム・マニーの元へ若いガンマンが訪れる。娼婦に傷を負わせ賞金をかけられた無法者を追うためだ。マニーのかつての相棒ネッドを加えた3人は追跡行に出かけるが、その頃、町の実力者の保安官ビルは疎ましい賞金稼ぎたちを袋叩きにしているところだった。やがてビルの暴力が黒人であるネッドにも及んだ……。(allcinema ONLINE)


アカデミー賞受賞作ということで、とても期待して見たら、中盤くらいまでは、実に淡々と話が進んでいき、あまりメリハリのない映画だなーと、少々退屈気味でした。

昔はそれなりに凄いガンマンだったんだろうけど、今や馬にもロクに乗れない、よぼよぼのおじさんになってるし、過去の悪行を改心して、決してアルコールも飲まないし、人を傷つけることもためらうような人になってしまっているので、こんなんで賞金稼ぎなんてできるのかなーと少々不安に・・・。
しかも、賞金稼ぎ達を撃退している保安官が、かなり強引でアクドイ。今のマニーじゃ、とても太刀打ちできそうもないし・・・。

と思っていたら、後半は思わぬ展開になってきて、画面から目を離せなくなってきました。特にネッドのことは、まさかそうなるとは思ってなかったので、かなりビックリ。

2度と悪の道には踏み入れまいと心に決めていたマニーが、結局は元の道に戻ってしまったことに、運命の皮肉というのをすごく感じましたね。
中盤までのどこにでもいそうな人のいいおじさんとうって変わって、ラストの冷酷無比な表情はすごかった。ちょっとゾーっとしましたもん。
クリント・イーストウッドの俳優としての素晴らしさも堪能できる映画だったように思います。もちろん、ジーン・ハックマンやモーガン・フリーマンら脇のキャストもとても素晴らしかったです。

すごくスリリングな展開のストーリーというわけではないけど、後からずっしりと重いものが残るお話でした。もう一度、最初からじっくり見てみたいです。