Yuhiの読書日記+α

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リトル・ミス・サンシャイン

2007年06月10日 14時35分19秒 | 映画(ら行)
 ちょっと小太りで大きなメガネをかけ、決して美少女とはいえないオリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)は、ミスコンで優勝するのが夢。ある日、地方予選で繰り上げ優勝し、カリフォルニアで行われる本選に出場できることになり、家族と一緒にオンボロの黄色いバスに乗って、一路カリフォルニアを目指すことになるが・・・。

 この家族は様々な問題を抱えており、独自の成功論を著書にし売り出しを狙う父リチャード(グレッグ・キニア)や母のシェリル(トニ・コレット)、自殺を図ったゲイの伯父フランク(スティーヴ・カレル)、願掛けの為一言も口をきかない兄(ポール・ダノ)、麻薬摂取で老人ホームを追い出された祖父(アラン・アーキン)・・・。

 最初はバラバラだった家族の心が、一緒に旅をすることによって、少しずつ変わっていくというのは、ロードムービー型の映画にはよくあるパターンで、特に目新しさはないけわけですが、それでもじわっと心に残るものがありました。

 ラストまで来ても、家族が抱えるそれぞれの問題は決して解決したというわけではないけど、旅する中で自分の考え方、ものの見方が変わることによって、ラストは皆で笑っていられるようになってます。
この映画の中でも「勝ち組」「負け組」という言葉が頻繁に出てきますが、これも自分の考え方次第。自分がいいと思えるなら、それでいいんじゃないかなーと自分にも当てはめて考えてしまいました。

 派手なところはないけど、クスっと笑える所あり、じわっとくる部分ありで、なかなか見ごたえある映画でした。(多少、やりすぎ感のある部分もありましたけどね。)