サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

中国スーパーリーグの怪

2016-01-29 08:39:06 | 日記
かつてというか今でもそうだが、金満クラブといえば中東の王族がオーナーのクラブか、ロシアのゼニトなどのクラブだった。中東はカタールがPSGを所有するなど健在だが、ロシアは最近とんと聞かなくなった。

その代わりにのし上がってきたのが中国のクラブである。広州恒大がリッピ、カンナバーロ、スコラーリを監督に迎えてブラジルなどからスーパーな選手を獲得してきた。そして中国スーパーリーグを席巻している。しかし獲得してきた選手はヨーロッパではさほどビッグネームというほどではなく、中国の他のクラブでもキャリアの最後に金を稼ぐ目的できた選手しかいなかった。そして例によって給料の未払いなどのチャイナリスクである。

しかし昨年あたりから広州恒大以外のクラブでもヨーロッパでもまだバリバリの代表クラスの選手を獲得するようになってきた。ローマからジェルビーニョ、インテルからグリアンなどである。ジェルビーニョといえばブラジルWCで日本を苦しめたコートジボワール代表、ローマの主力選手ではないか。

他にも代表クラスの選手を1部から昇格したばかりのクラブがオファー出したり、北京国安がザックを招聘したりと驚きの連続である。

そして疑問が沸き起こる。このようなバブル的な選手、監督獲得は果たしていつもで続けられるのだろうか?

中国の金満クラブは不動産などのデベロッパーがオーナーのクラブばかりで、財政基盤がしっかりしているとは思えないバブル企業である。中国経済のバブルがはじければ真っ先に淘汰されるような企業であろう。

まあACLで有名な選手が出てくるのであれば、ACLの魅力も増す。それは否定しないが、中国選手の強化にはなっていない。中国がWCや各年代のアジア予選を勝ち抜く常連となるにはまだ10年以上かかることでしょう。