サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

日本政府の対応はぬるすぎる

2020-04-03 06:38:42 | 日記

カバーニの神戸入りはエイプリルフールだったとは思わなかった。しかし本当であれば面白かったのに。神戸は感染者が続出で補強どころではないかもね。

 

さて日本では非常事態宣言を出すとか出さないとかぐだぐだしているが、他国の必死の対応と比べるとその遅さ、ぬるさが目立つ。オーストラリアはとうの昔に非常事態宣言を出して新規の方針を決めるごとにモリソン首相がテレビでライブで発表している。少なくとも保身には見えず、一生懸命やっているように見える。

 

日本とオーストラリアを比較してどこが違うかを列挙してみよう。

①ウイルス検査はオーストラリアでは昨日までに27万件以上が実施され、感染者は昨日までに5224人。死者は20人。感染者にはクルーズ船の乗客も含める。日本では検査数は正確な数は公表されておらず、多分3万件足らずか。検査を多くすると医療崩壊が起こるというのが言い訳だが、オーストラリアでは死者は20人だから、医療崩壊は起こっていない。つまり医療体制の問題である。

 

昨日の日本のニュースを見ていたら、感染者を収容できるベッド床を一般病院にも広げるべきで東京都では現在の700床を4000床まで伸ばす予定という。これって一桁も二桁も間違っているだろう。10万床まで準備していてもおかしくない。アメリカのように急激に感染が爆発したらどうするかという最悪のシナリオを全く想定していない。

 

②経済対策
オーストラリアでは失業手当の拡充、給料をカットされた人への手当が矢継ぎ早に実施されている。失業手当は独身者で最大月に7万円ほど。給料補償は最大で月に10万円ほど(これは給料が下がった分を補償するのみ)。担当の役所には長蛇の列ができている。他の国のように単純な現金給付ではないが、困っている人を直接支援することが目標である。所得制限もある。

 

③保育園での保育料を国が全額負担
オーストラリアではこれまで保育料は半分ほどが補助されているが、これを全額国が負担する。期限は最大半年。これによって給料が減って子供を預けられなくなった親を支援する。しかし感染が怖くて保育園に子供が来なくなっているので、効果のほどは疑問。

 

④ソシアル・ダンシング
これが最大の違いだろう。州ごとに違いはあるが不要不急のビジネスは禁止である。シドニーではレストラン、カフェなどはテイクアウエー以外は禁止。葬式は10人まで、結婚式は5人まで制限され、とにかく人が集まることを禁止されている。罰金もある。この結果人々が外に出なくなり、ショッピングセンターでは店舗の半分以上が閉店。失業者は増大している。それでも感染者は全国で毎日200人以上出ている。

 

ベトナム在住の友人に聞いたが、ベトナムでは感染者が200人程度だがやはりかなり厳しいソシアル・ダンシングが実施されている。これだけでも日本の対応のゆるさ、遅さが分かる。安倍首相は日本での感染が収まってきたころに非常事態宣言を出して、自分が宣言を出したから終息したと手柄を自慢したいのだろうという見方もある。

 

今日、明日に人の動きを止めなければ大変なことになるように思える。


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