同僚との雑談の中でこれだけ活躍しているのに、どうしてハーランドへの注目は低いのかを議論した。ハーランドはドルトムントでの3シーズンでリーグ戦での合計62ゴールと大活躍して、2022年5月に鳴り物入りでマンCITYに移籍した。そして今季はEPLでシーズン38試合制になってからの新記録である33ゴールを決めた。まだシーズンは終わっていないので、この記録を更新するだろう。
さてこれだけの大活躍をしているのに、ハーランドの名前はあまりメディアに出てこない。もちろん33ゴールは大記録だし、ハットトリックも何度も決めている。しかし他のビッグクラブから今オフにオファーが来るという話も聞かない。ハリー・ケインがこれだけの活躍をすれば世界中のEPLファンは大騒ぎだろう。
大活躍しても世間からの注目度が低いのはレヴァンドフスキを同じだ。どうしてこういうパターンになるのかを考察してみた。まずハーランドの場合は2022年カタールWCに出ていないことがあげられる。ノルウエー代表がハーランドの活躍でベスト4くらいまで行っていれば、もっと大騒ぎだった。ウーデゴーとハーランドをWCで見たかった。
次にハーランドのポジションとプレースタイルが関係してくる。ハーランドの場合は、1トップとして真ん中、PA内でどんと構える。これは1トップなんだから当然だろう。そしてカウンターならば後方からのロングフィードを持前のフィジカルの強さでボールを維持して、相手のDFを吹っ飛ばしてゴールを決める。
あるいは空中戦ならば身長194cmを活かしてヘッディングシュートを決める。フィジカルが強くて長身を活かす。ほとんどスーパーマンである。ゴールマシンと言える。ゴールを量産できるし、チームも試合には勝てる。しかし全然スペクタクルなサッカーには見えない。
言い方を変えればエンターテインメントになっていないのだ。サッカーファンが見たい試合は、パスサッカーならばボールを綺麗に回して相手を崩す。カウンターならば高速ドリブルで相手をフェイントでかわして華麗にゴールを決める。メッシ、CR7のプレーを誰もが見たい。
しかしハーランドの場合はあまりにもフィジカルサッカーで、ゴールを決めるが見ていて面白くない。カウンターでCBを吹っ飛ばすなんてラグビーだろう。試合に勝てばいいというものではない。そこにエンターテインメントが欲しい。
今年のFIFA最優秀選手は本当ならばハーランドという声が今からでてもおかしくないのだが、そう考える人は少ないだろう。大活躍しても評価されないハーランドは気の毒でもある。
もっとイケメンだったらよかった。
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