U-22代表

先日のU-22のベトナムとマレーシアの試合をみたが、このチームで本当に五輪予選を勝ち抜けるのかと不安になった。不安というよりもほぼ無理ではないかと思う。

マレーシアの会場のピッチが悪い、寒い日本から高温多湿のコンデイションに苦労した、わざわざ呼んだ久保と南野と他の選手との連係が悪いなどなど理由はいろいろあるだろう。

フォーメーションに問題があり、監督がそれを修正しないというメデイアの指摘もある。

どれもごもっともである。最終予選のある来年１月までにどのような強化スケジュールがあるのかどうか知らないが、気になったのがボールを取りにいかない、つまりプレスの甘さである。

どんなフォーメーションを取るのか、どの位置でボールを奪取にいくのかは戦術にも左右される。ある程度ボールを相手に持たせるのであえて高い位置でのプレスは放棄するという戦術もある。しかしこの２試合でみるかぎりは、そういう戦術は感じられなかった。もちろんベトナムもマレーシアも引いてしまい、日本はボールを支配できたのでプレスにいかなくともボールは持てた。

しかし自分の攻撃が続かずにボールを取られた場面で、それをどこで奪い返しにいくのかがあまりにも中途半端であわば失点というシーンも多かった。ベトナムとマレーシアだったから失点しなかったが、イラク、韓国、オーストラリアだったら間違いなく失点。

選手が所属クラブでポジションがなくプレー時間が短いなどの問題もあるだろうが、現状はあまりにも完成度が低い。監督を交代しろという意見も出ているが、フル代表でのコーチも兼任している手倉森さんだけにそうそう交代させることはないでしょう。いっそのこと今年の後半からハリルさんにTDか何かで戦術強化してもらったほうがいいのではないだろうか。

長いこと続けてきた五輪出場も他のユース代表と同様にこれで途切れるのだろうか。